内容説明
テレビを熟読すれば、日本社会がわかります。「篤姫」は「あんみつ姫」なのか「渡る世間は鬼ばかり」の長寿の秘密とは?みのもんた、エド・はるみ、藤原紀香、浅田真央、東国原知事、島田紳助の正体を、芸達者な心理学者がよみとく絶妙エッセイ。
目次
畏るべし、元女子アナの星・野際陽子!
女の子であることの根源的不安
日曜日の安心とタワシの法則
「渡る世間」は片付けられない
貧乏な素人より戦死する玄人へ
日本史を書き換えた男、語る
そんなに女に育ててほしいのか
「瑠璃の島」に見る優しいファシズム
収納の達人近藤典子さんのワザ
デキる女は「モテ髪」にしてもムダ〔ほか〕
著者等紹介
小倉千加子[オグラチカコ]
1952年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。博士(医学・神戸大学)。評論家。聖心女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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怜
24
ドラマ、ワイドショーを社会学の視点からばっさばっさと切ってゆく、気持ちのよい評論集。ああ、今、こんな世の中だったのか!と腑に落ちる2015/08/17
スノーマン
22
テレビの世界の流れは早く、10年以上前の話題がこんなに遠く感じるとは自分でもびっくり。ドラマも事件もなんとなく覚えているものもあるし、たまに毒もあるのでそこの部分は面白かった。読むのに時間がかかったのは、その時代ジャストで読むのが一番なコラムを、時を経て読んでしまった自分が悪い気がする。2014/06/30
夫婦善財餡 汁粉
4
ゴリエさんの発言「黒柳徹子さんはペリー来航のときに,幕府の通訳だったというのは本当ですか?」がすごく面白かった。 別にそういう事を喜ぶ本ではないのだと分かっていたんだけど,それが面白かった。2015/12/01
akubineko
4
小倉千加子が芸能ネタを書くと言えば、「アイドル時代の神話」を思い出すが、この本は、だいぶ趣が違う物だった。小倉センセー、ナンシー関の後継ぐの?と、思ってしまった。2011年から見ると、懐かしい番組や、タレント。流れの速い時代なので、記憶にない番組もあった。それでもやっぱり小倉千加子的見方は健在だった。2011/05/16
ヒヨドリスキ
3
何年か前のテレビコラム。ドラマとか好き放題に言っていて楽しそうだ。後半はテレビに関係のないコラムもあり。小倉節を知っている人には楽しめます。2010/04/18