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街道をついてゆく―司馬遼太郎番の6年間

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022504432
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

最後の担当者が綴る思い出。「本所深川散歩・神田界隈」から「濃尾参州記」まで。

目次

旅する前に
落語と東京―本所深川散歩・神田界隈
漱石への思い―本郷界隈
ゴム長靴の勇姿―オホーツク街道
アメリカのなかの「辺境」―ニューヨーク散歩
失われた故郷―台湾紀行
津軽と南部の詩人たち―北のまほろば
「悪」とは何か―三浦半島記
未刊の旅―濃尾参州記

著者等紹介

村井重俊[ムライシゲトシ]
1958年、北海道生まれ。週刊朝日編集委員。83年、早稲田大学法学部卒業後、朝日新聞社に入社。「週刊朝日」「アサヒグラフ」編集部を経て、89年より「街道をゆく」の担当となり、96年まで務める。その後、北海道報道部を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

60
『街道をゆく』の担当編集者が当時を振り返る。『本所深川散歩・神田界隈』から『濃尾参州記』まで8作の旅が語られています。そのうち3作が既読でした。未読の作品にはより興味が湧き、既読の場合は司馬さん本人の語りとは違う切り口に驚かされました。みどり夫人が『二十一世紀に生きる君たちへ』があまり好きでないというくだりでは、どきりとしました。その後も続く体調不良のエピソードは身につまされます。2018/02/13

kawa

32
司馬先生がお亡くなりなるまでの6年間「街道をゆく」番を担当した著者によるエピソード集。司馬先生、みどり夫人、須田、桑野、安野3画伯や多数の取材協力者の良きお人柄がにじみでている様子にホッコリ。最近再読した「濃尾参州記」や、訪ねたことのあるオホーツクの「モロヨ貝塚」が取り上げられていることも嬉しい。取り上げられる「街道~」は、本書をお供に再読したら面白いだろう。2022/11/20

獺祭魚の食客@鯨鯢

7
氏によるライフワーク「街道をゆく」ができあがる過程に寄り添った編集担当者の涙あり笑いありの奮闘記。出版社から派遣された作者は氏から家族のように実名で作品の中にも家族や出身大学まで紹介され作品に織り込まれている。みどり夫人と一緒になって立腹した氏をなだめる様子が描かれるなど氏の落ち着いたテレビ等の映像からは想像できない人間司馬遼太郎がリアルに紹介されている。取り上げた作品と照合しながら読むと、また新たな発見がある。作者は編集担当者としては「二軍」と評価されてしまっていたが人間くさくて好感がもてる。2017/03/11

りかん

2
先日訪れた土方歳三資料館で購入しました。「街道をゆく」の最後の担当者村井氏が著者なので、「燃えよ剣」など幕末の話は出てきませんでしたが、生前の司馬先生のご様子が生き生きと描かれ、最後は思わず落涙してしまいました。小説に比べなんとなく敬遠していた「街道」シリーズ。先生が「これを書くために生まれてきたのかなぁ」と言った「台湾紀行」。そして、韓国、中国。今、こんな現状だからこそ、司馬先生が旅し、自ら感じて綴ったものを、ぜひ読まなければと思っています。2013/05/24

助作

1
氏のライフワークともなっていた「街道をゆく」の担当編集者によるもの。司馬遼太郎作品が出来上がってゆくのを間近で見れた人物である。 その知にそのエネルギーに日常的に触れることができたのがとにかく羨ましい。読んでの率直な感想である。2017/01/18

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