• ポイントキャンペーン

ブランケット・キャッツ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022503978
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

馴染んだ毛布とともに、2泊3日だけ我が家に「ブランケット・キャット」がやって来る。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

99
最近本読んで泣いてないなぁ、泣けなくなっちまったなぁ〜って思ってたら、重松さん読んで少しだけ泣けた。二泊三日でニャンコをレンタルします。ただし、当店の指定するあれこれのルールはきちんと守ってもらいます。特にニャンコの寝床のブランケットは大切です。なんて説明を煩く思いながらもレンタルして行く人や家族には様々な事情がある。時に可笑しく、時に悲しい事情を重松さんが綴る7編の物語。そこにニャンコは必要か?ワンコじゃ駄目なのか?やっぱりニャンじゃなきゃダメなのです…それは重松さんだから。2017/05/25

Rin

76
レンタルキャット。生まれてからずっと傍にあった毛布と一緒に2泊3日、あなたの傍に居てくれる。頭のいい猫たちだからこそ務まる仕事。猫たちに救われる人間、そして猫と暮らすからこそ気付けること。でもレンタルされる側の猫にとってはどうなんだろう?そう思っていたらタビーがいた。タビーから見た世界と人間は新鮮で。ただ人と猫の幸せを描いているのではなく、人の身勝手さや理不尽さも、どうにもならない不安や鬱屈も描かれていた。そこに猫がいる。それだけだけど、猫に当たってしまうこともあるけど変わるものが確かにありました。2018/02/17

モルク

67
二泊三日の猫のレンタル。彼らは、仔猫の頃から慣れ親しんだ毛布さえあれば、どこにいても落ち着いて眠ることができる。その「ブランケットキャット」を借りてきた家族の7話。それぞれに悩みや何かを背負っている。心のすき間を埋めてくれる彼ら。住む場所が短期で変わってもそれに対応できる賢い猫が選ばれる。唯一「身代わりの…」だけは共感できず。見せかけの優しさという感じ。ほんの2日おばあちゃんといるだけだから、きれいごと言えるんだよ、っとちょっとムカッとしてしまった。でも、あとはうるっとくる話もあって、猫を飼いたくなった。

抹茶モナカ

62
お決まりの毛布とともに2泊3日でレンタルされて行く『毛布猫』。そんな猫たちと、猫を借りた人々の物語。重松作品らしく、病気や、リストラ、家族問題等といったテーマを扱っていて、心に刺さるものもあった。最終話のリストラされた父親の話は、読んでみると自分と同い年でリストラされて困るストーリーだから、特に心に響いた。わかりやすくて、読みやすくて、猫のレンタルというお題で、ワザを見せられた感じ。2017/06/12

mmts(マミタス)

60
全体的には良かったですよ。実際、感動するものもありました。「嫌われ者のブランケット・キャッツ」が一番良かったかもしれません。その次は「旅に出たブランケット・キャット」が気に入りました。唯一の猫目線だったから、他のストーリーでは味わえないものを感じました。猫はたしかに可愛いですよ。しかし、オモチャではないので、このようなレンタル猫にはあまり賛成は出来ません。場合によって、お試し期間は必要かもしれません。そもそも、猫の本能からすれば、ちょくちょくレンタルされたら、かなりのストレスかと。2016/08/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574272
  • ご注意事項