内容説明
景気回復から取り残される、25~35歳。彼らの行く末が、日本社会の運命を決める。沈黙のマジョリティーが、動き出す。
目次
第1章 なぜ、ロストジェネレーションは生まれたか
第2章 ロストジェネレーションの落ちた罠
第3章 ロストジェネレーションはさまよう
第4章 ロストジェネレーションは挑む
第5章 ロストジェネレーションの未来
第6章 ロストジェネレーションが動き出す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
14
偽装請負の被害者の多くは25歳から35歳の若者でした・社会人の出発点において非正規雇用の道をいやおうなく選ばざるを得なかった人が、他の世代に比べて格段に多い・時給の3割は人材サービス会社が抜いている・10年先の自分の姿が見えない。それが怖い・この世代は逆境の時代に生きる強さを試されている・横並び意識がなく上昇志向も少ない。欲しいものやりたいことがばらばら・好きなことを選んだのだから後は自己責任だ、という考え方はおかしい・生き方の根底に個があり煩雑でやっかいな人とのつながりを可能な限り避けているようにみえる2014/03/18
КИТАРУ МУРАКАМУ
3
2012年1月から毎日新聞紙上で連載されている「リアル30's」が同様のテーマに迫っていて、いわゆる、ロスト・ジェネレーションという世代にフォーカスをあてる格好。2000万人ほどの階層を成す、この世代だが「さまよえる」世代と名付けている辺り、団塊世代が体現している均質的な階層性に特徴づけることが出来ない。正社員/非正社員というカテゴリーが多様に広がっており、実態がつかみにくいのが現状か。本書では、ロスジェネ問題が定時する輪郭を描くことに留まっているが、あらためて、この世代を語ることの難しさを痛感させる。2012/07/15
nabebe
2
ロスジェネについて勉強。親が経済成長まっただ中世代で自分は就職氷河期世代。自分らしさを求められはじめたのもこの世代から。それと同時に自己責任も求められ始める。しかしながら、新卒で正社員になれずに非正規で働きはじめるとなかなか正社員になる機会が与えられず厳しい。景気が回復したころには、すでに新卒戦線からは離脱しており、取り残された世代に。このままでは社会保障の観点から国の財政を圧迫する可能性もあり、まったなしの対策が必要...と。2020/12/31
くっきー
1
今から4年前に書かれた本だけど書かれていることはよくわかる。すべてに共感はしないけど、私もロストジェネレーション世代だし働くことや夢を持つことや将来に不安感が募るのは同じかも。そんな私でも人の親になっているわけで、そんなこと言ってる場合じゃないのかな。2011/08/11
イオ
1
ロストジェネレーション真っ只中だし高円寺も好きなんだけど、素人の乱がなんとなく好きになれない。この感情はなんでしょう2009/11/06