内容説明
政治の記憶の先に見えてくるこの国の姿―。朝日新聞の大好評コラム風考計待望の単行本化!完全英訳付き。
目次
日なたの自衛隊―アジアへ謙虚さあってこそ
平壌宣言1年―小泉訪朝評価も「瀬戸際」
小泉再選―巡りめぐる細川政権の因果
ブッシュの米国―「共存共苦」といまも言えるか
菅氏の民主党―主役は「市民」か「国民」か
イラク派遣―血を流す覚悟求められるか
靖国参拝―特攻隊と「民族和解」の間
ハト派の冬―もしも首相であったなら
国旗国歌と憲法―君が代に2番を加えていたら
ラストサムライ―武士道とイラクの抵抗と〔ほか〕
著者等紹介
若宮啓文[ワカミヤヨシブミ]
1948年東京生まれ。70年に朝日新聞記者となり、長く政治・外交を取材。この間、韓国の延世大韓国語学堂に留学、米国のブルッキングス研究所で客員研究員。2002年9月から論説主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kazuki Yama
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「竹島を韓国に譲って「友情島」と呼ぼう」という夢想や「ジャーナリズムはナショナリズムの道具ではない」という発言などで物議を醸した若宮氏の朝日新聞のコラム「風考計」が英訳付で収録されている。若宮氏のいわゆる政治的な保守層への皮肉と批判に満ち溢れた記述や、いわゆるサヨクやリベラルの実現不可能な「夢想」も読み取れ、当時の現代政治批評の著作としては非常に面白い。若宮氏の「友情島」の話の本質は日韓両国が竹島を利用して内在的なナショナリズムを煽動させる両国の政治手法は両国にとって利益にならないという話だと思う。2009/08/15