内容説明
ご老人は超人間である。今年83歳になる戦後思想の巨人は糖尿病をかかえ、白内障と腸がんの手術をし、歩くことも本を読むこともままならない。そんな不自由をどのように自由に生きるのか?吉元老体論の決定版、ついに刊行!初公開「吉本式・日々の体操と道具」をカラーで紹介、「老いの語録集」付き。
目次
第1部 身体(身体;精神;生活;環境)
第2部 社会(仕事;社会)
第3部 思想(宗教;文学;政治)
第4部 死(見方;対処)
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年(大正13年)11月25日、東京市京橋区月島にて出生。1944年(昭和19年)初めての詩集『草葬』を自家版として発行。1947年(昭和22年)東京工業大学を繰上げ卒業。1951年(昭和26年)東洋インキ製造に入社。2006年(平成18年)『家族のゆくえ』を光文社より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rasty
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3月16日永眠されました。吉本さんの著作を読み、刺激影響を受けてきた世代が年を取ったときに是非とも読んでいただきたい本。それこそ“老い・老後”という共同幻想を見ないがために!2012/03/18
ゆうがた
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老いとは、退化ではなく進化なのかもしれないと思った。吉本氏の著作に親しんだひとは「あの吉本さんが」という感慨をもつのだろうか。お若いころの作品も読んでみよう。2010/12/09
神戸山
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「吉本隆明」本というよりも「佐藤信也」本。医療・介護系の専門出版社ライフサポート社代表の佐藤信也さんが、吉本隆明という一老人を材料に微に入り細を穿ってアレコレインタビューした読本。『老いの実態観察・実務実践参考書』。十代の終わり頃から半世紀超吉本本を読んできたファンにして新参の「後期高齢者」には身につまされる「おさらい復習本」。2023/07/23
コージ
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◆2021/10/15