内容説明
冷泉家時雨亭文庫には、藤原俊成・定家・為家および冷泉家歴代当主や二条家の人々の書写になる宮中での儀式に関する典籍が多数蔵されていて、その大部分に当たる九十七件は、冷泉家第十四代為久(貞享三年―寛保元年)によって、「享保八九年間修覆之/諸次第折本類/目録具」と墨書された短冊を蓋上に貼った印籠蓋桐箱に収められている。この蓋裏には、これも為久の筆で「諸次第折本類目録合点分京極殿御筆也」と題した目録が貼られている。本叢書では、為久によって整理されたこれら一連の儀式書類を「朝儀諸次第」と称することとし、そのすべてを四分冊にて影印・刊行する。本巻はその第三冊目である。
目次
長講堂八講
度縁請印
御斎会―御物忌儀
季結願
御斎会南殿儀
仏名
仏名次第
日蝕御読経
仁王会―官庁・同定
最勝講・御斎会内論義〔ほか〕