出版社内容情報
「やせません?」「お飲みになりたいですか」「やらさせてください」「…は私だけだろうか」言葉はどんな風に変わってきているのか.普段なにげなく使う言葉を切り口にして,日本語のおもしろ不思議な世界へ誘う.
内容説明
あなたも使いますか?「私だけだろうか」「ていたらくぶり」…。「モーニング娘。」の「。」は何を意味するか。食品の名前の意外なおもしろさを発見する。「魑魅魍魎」「雷電霹靂」…おそろいの部首が続くことばを集める。男女のことばの差は本当になくなってきているかなど、巷ではやる表現やことばを楽しく分析。
目次
1 不思議な日本語(おそろしくやさしい人;大したたまげた ほか)
2 きらわれる日本語(「行かれる」はヘンか?;鎌倉時代の「さ入れことば」 ほか)
3 変わる日本語(やせませんー?;私の中では ほか)
4 遊ぶ日本語(「モーニング娘。」は文か;飲みニュケーション ほか)
5 文学の日本語(麦のあいよせ;国境の長いトンネル ほか)
著者等紹介
飯間浩明[イイマヒロアキ]
早稲田大学メディアネットワークセンター非常勤講師。1967年、香川県高松市に生まれる。早稲田大学第一文学部を卒業後、同大学院博士後期課程で単位取得。古典日本語、とりわけ源氏物語の時代の日本語について、現代語との違いを視野に入れつつ研究を進めている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともひろ
14
日本語は難しいけど、面白い。時代によって変わり、地域によって変わる。そんなちょつとした気づきを与えてくれる本です。試験などなかったら、もっと国語、日本語を好きになる人が出てくるのでしょう?2017/11/01
Masa
1
言葉にまつわる不思議感、畳語形で「猫々」があっても不思議ではない。「ご苦労さま」は目上の人にも使って良いか、など、勉強になりました。2022/08/06
一二三
1
日本語は曖昧だなあと改めて思う書。一文字入るか入らないか等僅かな違いでも言葉の感じ方が全く変わるのが面白い。どうやってこの様な言葉のイメージが身につくのかもう少し踏み込みたいと思った。2017/01/10