• ポイントキャンペーン

岩波現代文庫
都立朝鮮人学校の日本人教師―一九五〇‐一九五五

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032678
  • NDC分類 376.9
  • Cコード C0137

出版社内容情報

朝鮮人学校の子どもたちにも日本人の子どもたちと同じように学ぶ権利がある! 冷戦下、暫定的に都立となった朝鮮人学校の日本人教師、梶井 (1927~1988)の回想記。出席簿が読めないことに愕然とした著者は、猛然と朝鮮語学習を始めて、生徒の中へ飛びこんでいく。廃校への圧力に抗して闘った5年間の貴重な記録。 解説=田中宏

内容説明

朝鮮学校の子どもたちにも日本人の子どもたちと同じように学ぶ権利がある!冷戦下、暫定的措置で都立となった朝鮮学校の一日本人教師、梶井陟(一九二七‐一九八八)の回想記。出席簿が読めないことに愕然とした著者は、猛然と朝鮮語を学習しながら生徒の中へ飛びこみ、廃校への圧力に抗して闘う。一九五〇年四月から五年間にわたる貴重な記録。

目次

序章 私と朝鮮―遠い小さな記憶
1 「都立」朝鮮人学校
2 朝鮮戦争下の朝鮮人学校
3 私立移管の意味するもの
4 廃校への道
5 自立への苦悩
終章 朝鮮語学習へ

著者等紹介

梶井陟[カジイノボル]
1927‐1988年。朝鮮語・朝鮮文学研究者。1927(昭和2)年、東京生まれ。1949(昭和24)年、東京府立第一師範学校本科(生物科)卒業。練馬区立石神井中学校勤務後、1950年4月から1955年3月まで東京都立朝鮮中学校勤務。その後、再び区立の中学校で勤務し、1978(昭和53)年から富山大学人文学部朝鮮語・朝鮮文学コース主任教授になる。1988(昭和63)年9月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

26
 教室の風景が描かれていると期待して読んだのだが、どちらかというと、権利闘争のドキュメントだった。心の交流的な側面は、何を読めばいいのだろうか。ただ、過去の日本人の行いを反省するのみに終始。2017/05/16

sansirou

1
かつて朝鮮学校が都立であったことが、驚くべき事実であり、なぜそうであったか、なぜ今はそうではないのか、ということを理解する上で非常に重要な本だった。警察の学校突入事件などは、法治国家の看板を下ろさねばならないような出来事だし、閉校に至る交渉過程でも、明らかな違法行為や差別待遇が散見する。でも国家権力はこれを平気でやり、逆らうことができないほどの大きな力を持っている。今の日本は、その恐ろしさを、まさに出しつつある。この本のなかの昔話ではないね2014/11/11

i-O

0
公立の朝鮮人学校が存在したことすら知らなかった。この本は歴史的資料として貴重だと思う。教育者の視点ではなく、職業人としての教師の視点で描かれている。今の教師に、著者の様な骨のある人は少ないだろうな。2021/03/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8023932
  • ご注意事項