出版社内容情報
朝鮮人学校の子どもたちにも日本人の子どもたちと同じように学ぶ権利がある! 冷戦下、暫定的に都立となった朝鮮人学校の日本人教師、梶井 (1927~1988)の回想記。出席簿が読めないことに愕然とした著者は、猛然と朝鮮語学習を始めて、生徒の中へ飛びこんでいく。廃校への圧力に抗して闘った5年間の貴重な記録。 解説=田中宏
内容説明
朝鮮学校の子どもたちにも日本人の子どもたちと同じように学ぶ権利がある!冷戦下、暫定的措置で都立となった朝鮮学校の一日本人教師、梶井陟(一九二七‐一九八八)の回想記。出席簿が読めないことに愕然とした著者は、猛然と朝鮮語を学習しながら生徒の中へ飛びこみ、廃校への圧力に抗して闘う。一九五〇年四月から五年間にわたる貴重な記録。
目次
序章 私と朝鮮―遠い小さな記憶
1 「都立」朝鮮人学校
2 朝鮮戦争下の朝鮮人学校
3 私立移管の意味するもの
4 廃校への道
5 自立への苦悩
終章 朝鮮語学習へ
著者等紹介
梶井陟[カジイノボル]
1927‐1988年。朝鮮語・朝鮮文学研究者。1927(昭和2)年、東京生まれ。1949(昭和24)年、東京府立第一師範学校本科(生物科)卒業。練馬区立石神井中学校勤務後、1950年4月から1955年3月まで東京都立朝鮮中学校勤務。その後、再び区立の中学校で勤務し、1978(昭和53)年から富山大学人文学部朝鮮語・朝鮮文学コース主任教授になる。1988(昭和63)年9月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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