岩波現代文庫<br> 青春の夢と遊び―“子どもとファンタジー”コレクション〈6〉

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岩波現代文庫
青春の夢と遊び―“子どもとファンタジー”コレクション〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032593
  • NDC分類 371.47
  • Cコード C0136

内容説明

「内なる青春」についてよく知ると、中・高年の人生がおもしろくなる―。これまで中年、老年、そして子どもの生き方を論じてきた著者が、豊かな臨床体験を基に初めて挑んだ青春論。文学作品を素材に、青春とは何か、青春の現実、夢、遊び、性、挫折、死、青春との別離などを論じ、人間としての成長、生きる意味や力について考える。

目次

第1章 青春とは何か(青年期;春の訪れ;心の構造;現代の青春像)
第2章 青春の現実(現実の多層性;体制のアンビバレンス;身体性;青春の倫理)
第3章 青春の夢(ロマン主義;夢と現実;夢を生きる)
第4章 青春の遊び(遊びの意義;遊びと宗教性;遊びと教育;遊びの成就)
第5章 青春の別離(卒業;永遠の少年;裏切り;ボーダーレスの青春)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。1962年よりユング研究所に留学、ユング派分析家の資格取得。京都大学教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。2007年7月逝去

河合俊雄[カワイトシオ]
1957年奈良県生まれ。京都大学教育学研究科博士課程修了。ユング派分析家資格取得。京都大学こころの未来研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

21
1994年初出。対人恐怖症。他人と接するのに強い不安。赤面。嫌われるかも、とか(14頁)。これはいつの日か克服されている。人間を信じられれば解消されると思う。夢を生きるのは、実際的には困難で危険に満ちたことである。若者が夢を生きようとして挫折の体験を味わってきた(63頁)。中年のわたしもまだ夢はもっている。そうでないと、生きてもゆかれないし、生き甲斐というものも見出し得ないだろうから。 2014/08/29

roughfractus02

10
近代では子どもから大人への移行期として青年期が設定されると同時に通過儀礼は遊びに代替される。著者は、青年期に夢が将来のビジョンと夜見る夢に分かれ、前者の現実への適合の度合いが後者に及ぼす心への影響を注視する。一方著者は、古代、聖性に触れていた儀式も遊びに転化して聖と俗の階層構造が崩れ、遊びを通した聖-俗-遊の円環構造となって儀式の残酷さを露呈する場合もあることを指摘する。遊びを自ら制御する経験の積み重ねが近代人を大人にするのだが、いつでも青春なる謳い文句の背景には現代に氾濫する遊びの過剰消費も垣間見える。2022/12/13

嘉月堂

5
中身は何度も読みましたが、新刊本が出たので再読してみました。河合氏の本は読んでいるだけで気持ちが落ち着いてきます。不思議です。でも、内容は読めば思い出すんですけど、すぐ忘れてしまいます。年のせいか?2014/07/01

ꪔ̤̥ ꪔ̤̮ ꪔ̤̥

2
著者が無意識に避けていた「青春」というテーマ。青春に纏わる実例は山程お持ちのはずなのに、本書は多数の小説から青年期の象徴的な要素を見出し分析することを主としています。「夢」の部分は二通りの意味で取り上げており、とりわけ眠りの夢を多層構造の現実のうちのひとつとして受け入れてみては、という提案が面白く読めました。このような話もあるので、ユングのなかでも特に神秘的な面に踏み込んだ内容(シンクロニシティ的な話もあり)が多い印象です。2014/09/17

ふたば

1
大人が所属する共同体は完成されたものであり、子供はイニシエーションを経てその社会に所属する人間となる……という社会の形がもはや過ぎ去り、大人の世界すらも不完全で、発展しうるものである――その社会に所属するための通過儀礼は消え去り、青年は社会そのものの変革を担わなくてはならない。こういう段階において、見えそうで見えない《おとな》ボーダーのまえで羽ばたこうとしている状態が青春なのかもね、と読みながら思った。青春とは越境せざる段階なのね、と自分なりに「青春」の捉え方に落としどころがついた。2014/05/21

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