岩波現代文庫<br> 認知症の人々が創造する世界

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岩波現代文庫
認知症の人々が創造する世界

  • 阿保 順子【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 岩波書店(2011/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 231p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032241
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0136

出版社内容情報

本格的な高齢社会到来で,認知症のお年寄りは増えていくと予測されている.彼ら,彼女らは,どのような世界を創りあげているのだろうか.認知症の介護施設で看護職の著者が出会ったお年寄りたちの暮らしを細やかに再現することにより,何を大切にしているのか,人間関係のありかたは,過去と今の生活をどのように結びつけているのかを解き明かしていく.

内容説明

本格的な高齢社会到来で、認知症の人々は増えていくと予測されている。彼ら、彼女らは、どのような世界を創りあげているのだろうか。認知症の介護施設で、看護職の著者が出会ったお年寄りたちの暮らしを細やかに再現することにより、何を大切にしているのか、人間関係のありかたは、過去と今の生活をどのように結びつけているのかを解き明かしていく。

目次

第1章 フィクションを生きるお年寄りたち(亭主は厄介者か?かわいいひとか?;私のパートナー、僕のパートナー)
第2章 世間という社会(仲間たちと世間さま;ウチとソト)
第3章 それぞれが抱える事情(お友だちプレステージ;放浪こそ我が人生)
第4章 会話アラカルト(エンドレス・ストーリー;会話はフィーリング ほか)
第5章 行動は語る(「さわる」行為の不思議さ;裏技の開発 ほか)

著者等紹介

阿保順子[アボジュンコ]
1949年弘前市生まれ。日本赤十字中央女子短期大学(現在の日本赤十字看護大学)卒業。92年弘前大学大学院人文科学研究科修士課程修了。北海道医療大学看護福祉学部教授を経て、現在、長野県看護大学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

11
実をいうとぼくが認識から認知へと移行しつつある切っ掛けとなったのは円城塔さんの小説が原作の映画を知ってであった。その意味で今年の一月と二月における衝撃といったらなかった。そして認知症へと系が開かれたのは自閉症という観点では物足りない視角を求めようというのと、ぼく個人が出会う人みんな認知症だという観念に憑かれたのがある。この場合の認知症はもちろん狭い意味でのそれではない。本書ではその狭い意味での認知症者の世話をした経験のある人の観察と考察の記であるが、ポスト現実脱出論なぼくには気づきの多い啓蒙の書となった。2017/05/31

キムチ27

10
2004年刊行の単行本を基に上梓された。筆者は認知症に看護師として関わった方。一般的に「認知症」を知らない、家庭で介護するには・・と云う読み物としては啓蒙になるかも。 21世紀、政府の予測を遥かに超えて増大する認知症。病気ではない・・脳の状態であり、認定を受けるレベルでは一人では暮らせない状況の「人」となっていく。 精神病院では受け入れが追いつかず、介護施設ではマンパワーが限界になりつつある、そして国全体では介護財源が逼塞して、ワーカーがなかなか増えなくて・・ 語る事は解るが、現実では甘くない・・2013/06/14

山ろく

2
認知症病棟に暮らす人々が見ている世界を、行動に密着し会話を交わしながら探っていく。採録された会話は小説に見るようには支離滅裂でもなく、だが傍からは意味が取れない。すれ違うままの言葉の連なりを会話というならば、その意義は「かかわること」自体にある。時間や場所や事物の認識が混とんに化けても未分化な子供のそれとは違う。長年の役割や慣習の枠だけがおぼろげに透けて見える行為や会話。「かかわるためにかかわる」ことで人は秩序の構成を本能のように志向する。そこに自分自身を見てしまうことが認知症介護の根源的な困難だという。2019/09/30

ひろみ

2
認知症の人たちの頭の中を見てみたい。全然会話が噛み合ってなかったりあっちこっち話が飛び飛びになっても、なんだか意思の疎通があったりするのが、不思議である。あっぱれ認知症。でも若年性認知症は辛いな。本人も家族も。いい薬ができてほしい。2015/05/14

ちゅうそん

2
ちょっと勉強のつもりで手に取ったのに、気付けばおじいちゃんおばあちゃんの日常が面白くて一気に読んでしまいました。人がそれぞれ自分の世界観を持っている、だなんて今更言われなくてもと思っていたのですが、今の私たちは、その独自の世界を社会につなげるツールを常識、言語、身振り・・・とたくさん持っていて、それらが失われた世界を、社会の側からどう受け止めればいいか、というのが本の趣旨だったように感じました。著者の鋭い観察眼と優しい眼差しによって、難しい問題も興味深く読むことができました。2014/02/03

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