岩波現代文庫
たいまつ十六年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031985
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

出版社内容情報

敗戦を機に朝日新聞社を退社、故郷で週刊新聞「たいまつ」を発行し続けた著者の記念碑的な名著。深い思索と熱い思いに裏打ちされたその言論は、読む者の胸に突き刺さる鋭さと、しなやかで温かな人間味に満ちている。

内容説明

敗戦を機に新聞社を退社、故郷・秋田県横手市を拠点に週刊新聞「たいまつ」を発行し続けた著者の独自の活動を全国に知らしめた、記念碑的な名著。平和、教育、憲法、ジャーナリズム、社会主義…。深い思索と熱い思いに裏打ちされたその言論は、今も読む者の胸に突き刺さる鋭さと、しなやかで温かな人間味に満ちている。

目次

第1部 九千万分の一―たいまつ創刊以前(自由;ダルマさん;遊軍;惰性;黄河;バス;民族問題;おんな;豆記事;ヤーヤー君;老衰;国葬;「大東亜」;ゆかり;竹やり;「発端だ」;自分;雪)
第2部 たいまつ十六年―評論集(昭和二十三年;昭和二十四年;昭和二十五年;昭和二十六年;昭和二十七年;昭和二十八年;昭和二十九年;昭和三十年;昭和三十一年;昭和三十二年;昭和三十三年;昭和三四年;昭和三十五年;昭和三十六年;昭和三十七年;昭和三十八年)

著者等紹介

むのたけじ[ムノタケジ]
本名、武野武治。1915年秋田県生まれ。東京外国語学校卒。報知新聞記者を経て、1940年朝日新聞社に入社、中国、東南アジア特派員となるが、敗戦を機に戦争責任を感じて退社。48年週刊新聞「たいまつ」を創刊、反戦の立場から言論活動を続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mm

17
1940年から敗戦まで朝日新聞の中国・アジア特派員で、ガチに戦争を見ている。ゆえに、敗戦後朝日を退社して秋田に帰り、創刊した「たいまつ」の主張する反戦は説得力ありすぎる。でも、16登録か。布教用に一冊買おうか。と思うくらい、むのさんの伝えたいこと、平和運動にかけたエネルギー、政治とは誰のためのなんのためのものなのかを説く、真摯な視線と力強さにうたれた。虚しさや無力さに手足をもがれる思いをしながらも、前を向き、世界に目を配り、政治家の二枚舌や報道の偏りや、世の人の思い上がりと自分勝手を鋭く突いている。2016/09/20

tsubomi

5
2014.07.26-09.23:秋田県横手市で手作りの新聞「たいまつ」に情熱を注いだジャーナリストであるむのたけじ(武野武治)の新聞コラム集。戦前に大手新聞社の記者として過ごした東南アジアでの生活を経て農村で国際的な視野で日本や日本人についてよく観察し、深く考え、静かに、けれど着実に周りの人を中心に働きかけるやり方で地道に自分の理想とするジャーナリズムを追求した彼の姿勢に心を揺すぶられました。政治、経済、国と国との関係、中央と地方との関係など、結局問題点はいつの世でも同じなんだな、と感じます。2014/09/23

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