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岩波現代文庫
〓小平 政治的伝記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031916
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0122

内容説明

「改革・開放の総設計師」〓(とう)小平(一九〇四‐九七)。彼の近代化路線により中国は世界経済をリードするまでに至った。しかし、天安門事件とそれ以後の政治的締めつけ、格差の拡大は社会の不安定要因となっている。本書は〓(とう)の子息と個人的関係をもつ著者による本格的伝記。「富強中国」を追求した〓(とう)小平の少年時代から晩年に至るまでの生涯が詳述される。

目次

第1部 建国の功臣―はるかなる長征(この父にしてこの子あり―一九〇四‐一八年;外国へ―一九一八‐二〇年;フランスの資本家が中国共産主義者を生む―一九二一‐二五年;ロシアそして帰国―一九二六‐二九年;不運な欽差大臣―一九二九‐三一年;避難港となった戦場―一九三七‐四五年;戦場は金鉱―一九四五‐四九年)
第2部 鼠を捕る猫―継続する革命(西南の王―一九四九‐五二年;出世の階段をかけ上がる―一九五二‐五六年;やる気十分―一九五六‐五九年;大躍進後の疲弊―一九六〇‐六五年;司令部を砲撃せよ―一九六五‐七二年;走資派の復帰―一九七三‐七五年;龍年―一九七六年)
第3部 垂簾の治者‐富強中国の夢(最高権力を取り戻す―一九七六‐八〇年;絶頂期―一九八一‐八四年;後継者を変える―一九八五‐八八年;天安門での流血―一九八九年;引退はしたが―一九九〇‐九三年;名人の域に達する―一九九四‐九六年)

著者等紹介

ヤン,ベンジャミン[ヤン,ベンジャミン][Yang,Benjamin]
楊炳章。1945年中国山東省生まれ。81年北京大学大学院外国哲学部修士課程修了。86年ハーバード大学で博士号取得。中国共産党史、米中関係史の研究に従事

加藤千洋[カトウチヒロ]
1947年東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。朝日新聞編集委員

加藤優子[カトウユウコ]
1948年東京生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

19
鄧小平の伝記であり、書き方は冷静で、記録をもとに資料批判も時々しながら書かれている。著者は鄧小平の息子の鄧樸方と学友だったこともあり、息子から見た鄧小平について書かれた箇所もあり決して冷淡な内容でもない。政策についての評価よりも政治的な動きについて記述し、重点的に考察しているところも特徴的。読んでみると歴史的には毛沢東の後継者として位置付けられているが、毛沢東への信奉→考察、研究→部分的な批判へと進んでいく。面白いのは研究をしていく頃から毛沢東からの信頼がグッと上がっていたところでした。2021/04/22

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