岩波現代文庫
「女縁」を生きた女たち

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  • サイズ A6判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031718
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0136

出版社内容情報

1980年代、専業主婦たちは家庭を飛び出し、めざましい活動を展開していた──。この実態調査に基づき、上野は女たちの将来を予測。はたしてそれは当たっていたのか? 「おひとりさまの老後」のライフスタイルの源流がここに。

内容説明

一九八〇年代、専業主婦たちは家庭を飛び出し、めざましい活動を展開していた―この実態調査に基づき、上野は女たちの将来を予測。はたしてそれは当たっていたのか?調査に関わった女性たちがその後の二〇年を記すとともに、「女縁」のこれまでとこれからを上野が執筆。

目次

第1部 脱専業主婦のネットワーキング―一九八八年(主婦たちの新しい縁;女縁づくり;女縁を育てる;女縁のコミュにケーション;女縁づきあい;女縁は男を変える;女縁社会の未来)
第2部 「女縁」を生きた女たち―二〇〇八年(アトリエF―その誕生から終焉まで;女縁が可能にした高齢者住宅づくり;女縁は人生のクライシスをも救う;ああ、おもしろかった!女縁人生;市民活動から石造美術研究へ)
第3部 「女縁」のこれまでとこれから(主婦の変貌;インフラの変化;予想と現実;そして彼女たちは…)

著者等紹介

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ27

10
20世紀終わりは女が徐々に脱皮を図って行った時代「だった?」 かぎ括弧つきなのは「え~、そうなん!?」っていう実感だから。 確かに、私も生きていた一員であり、そういえばそうなのか位にしか認識していないけど。 介護保険が始まり、その施行理由の一つが「おんなが家にいなくなった」から。 「目覚ましい」活動記録を実態調査にも続き、上野千鶴子が「女縁」と名付けたコミュニケーションを紹介し、これからの方向性をコメントしている。 生まれつき「おんな」と云うネーミングが嫌いで、今一つ。 2013/06/13

ヒヨドリスキ

1
1968年の本の増補新版。会社縁、地域縁に次ぐ第3の繋がりとして提唱している「女縁(にょえん)」という考え方。それは趣味であったり勉強会であったり内容は様々。利益や枠に囚われないつきあいが女性達の世界を大きく広げていたのがよくわかる。現在では状況はかなり変わってきているけれど「おひとりさま」の老後を考える時にも参考になる1冊かも。2012/04/06

nktnh

1
景気と余裕。適正な価格と労働。人的資源と金銭によるサービス。少子高齢化に対する女性のあり方。等を考えた。2010/07/05

春色

1
1988年に発行された『「女縁」が世の中を変える』の増補新版。旧版を第Ⅰ部とし、女縁の担い手「えんじょいすと」の女性4人の手による自身のその後の20年についてが第Ⅱ部、そして第Ⅰ部の最後で書かれた「女縁」の予測についての検証が第Ⅲ部となっている。/その後の時代変化、主に日本経済の停滞、は女縁にとってマイナスであったようだ。ポスト女縁を何が誰がどう担うのかは、その下の世代に生まれた私にとってはとても気になる問題である。2009/04/02

シラショー

0
元々著者に良いイメージを持っていなかったのだが、予想に反して資料として面白く読むことができた。まえがきにあるように、やはり金と手間がかかっているという印象。

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