内容説明
フェアプレイは時期尚早。敵の卑劣な攻撃には、どんな手を使ってでも闘うべし―。寛容を説く「聖人君子」の正論に真っ向から立ち向かった魯迅。その反骨精神は何を私たちに教えるのか。魯迅の著作を「思想的故郷」とする著者が、その核心に熱く迫り、現代日本人を叱咤激励する、佐高流魯迅案内。
目次
「いい人」であることの罪
虚偽の重荷を負う
権力を望まない革命
簡単に明るさを求めない
フェアプレイは時期尚早
“ホメ殺し”の効用
ユーモアをもった仕返し
上下関係にはならない
真面目であることの悪弊
人をだましたい
青蝿どもの増長
魯迅に触れてのくさぐさ
魯迅と関わりのあった日本人
魯迅追想