岩波現代文庫
日中関係の過去と将来―誤解を超えて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031442
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0131

内容説明

中国の外交政策の基本的な流れを説明した後、歴史問題の淵源を考え、日中国交正常化以降の両国の認識ギャップの問題を取り上げる。さらに一九九八年の江沢民の訪日と愛国主義教育、中国の対日新思考、二〇〇四‐〇五年の中国の反日デモ、胡錦涛指導部の対日関係改善への転換、米国の対中戦略の要点である「ステイクホールダー論」の意味を解説し、日中関係の将来を展望する。

目次

序章 日中関係の構図
第1章 国際社会の中の中国
第2章 日中関係の過去と将来―誤解を超えて
第3章 日中関係の変遷(一九九四年‐二〇〇一年)
第4章 〓(とう)小平後の中国外交政策
第5章 中国の対日新思考
第6章 日中関係の打開へ向けて

著者等紹介

岡部達味[オカベタツミ]
1932年東京に生まれる。55年東京大学教養学部卒業。57年同大学院国際関係論修士課程修了。75‐95年東京都立大学法学部教授、95‐2003年専修大学法学部教授。社会学博士。97‐2002年日中友好二十一世紀委員会日本側座長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Keisuke Hosoi

1
核時代に主要大国間で戦争は合理的な選択肢ではなくなった。ましてや日本は資源もないし国民が軟弱だから戦争なんか出来っこない。よって核時代の安全保障は小規模地域紛争やテロ・海賊等の非伝統的軍事紛争の事前防止と管理が主眼となる。日中間に友好関係がなければならないが、日本側にも経済力というバーゲニングパワーが要。頭を柔らかくすればいろいろ利害の一致はある。日中米欧等石油輸入国間で組んで石油価格の管理を期す。(原油国からすれば日中の競争でうまうまなわけで)シーレーンの共同防衛等。ただ後者には軍部の統制が不可欠か。2012/10/13

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