岩波現代文庫
近代経済学の群像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031398
  • NDC分類 331.7
  • Cコード C0123

内容説明

経済学者にとって、その学問は人生と分かちがたい。本書では、近代経済学が登場した一八七〇年代以降から、メンガー、ケインズ、ワルラス、フィッシャー、シュンペーター、ウィックセルの六人の軌跡をたどり、偉業の背後に存在した辛苦をも生き生きと描く。著者若き日のハーヴァード大学留学時代の貴重な挿話も随所で登場する。

目次

プロローグ―近代経済学とは
第1話 メンガー―オーストリア学派の父
第2話 ワルラス―ローザンヌ学派の始祖
第3話 ウィックセル―マクロ経済学の先駆者
第4話 フィッシャー―米国「近経」の開拓者
第5話 ケインズ―新古典派を乗り越えた教祖
第6話 シュンペーター―学派を越えた非凡の教師
エピローグ―ハーヴァード黄金時代

著者等紹介

都留重人[ツルシゲト]
1912‐2006年。東京都生まれ。ハーヴァード大学経済学部卒業。47年第一回「経済白書」を執筆。48年東京商科大学教授。72‐75年一橋大学学長、のち朝日新聞論説顧問、明治学院大学教授を歴任。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

2
メンガー、ワルラス、ウィックセル、フィッシャー、ケインズ、シュンペーターの六人を選んでその人生と業績を紹介するというもの。このセレクト自体にも左派にして実は反ケインズの都留重人らしさが出ているが、一般均衡理論を社会主義国にこそ転用できるというランゲ説をベースに実は社会主義国を理想視してたことが本書で見え隠れする。2015/12/16

bittersweet symphony

1
06年09月発行。オリジナルは64年「日経新書」の最初の一冊として出たもの。カール・メンガー(1840-1921)、レオン・ワルラス(1834-1910)、クヌート・ヴィクセル(1851-1926)、アーヴィング・フィッシャー(1867-1947)、ジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946)、ヨーゼフ・シュンペーター(1883-1950)の短評伝記に著者都留重人(1912-2006)さんの1930年代ハーヴァード留学時代の思い出を付記したもの。2012/03/14

k.shin

0
今でも経済学は青年期にある学問なんだと思った。2010/05/19

feodor

0
マルクス経済学に比しての近代経済学の経済学者群像を、人物エピソードを踏まえ、学説も紹介して、という作品。著者のハーヴァード大学での追想も交えつつではあるが、半世紀前のものとなると、現代経済学だと、誰が群像に出てくるのだろう、と「古典」的作品ばかり読む人間としては気になる。 ここで取り上げられているのは、限界効用説を打ち出したメンガー、ワルラス(ジェヴォンズは取り上げられない)、マクロ経済学の先駆となる貨幣についての有効需要論をとりあげたヴィクセル、「ストック」「フロー」概念を導き出したフィッシャー、そして2009/12/05

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