内容説明
朝日新聞主筆として勇名をはせた言論人緒方竹虎は、第二次世界大戦末期に政界入りする。終戦処理の苦労をつぶさに体験し、五五年保守合同をなしとげ、次期自民党総裁と目されながら急逝―一身にして二世を生きた緒方の生涯と精神を、激動の昭和史に即して描き政治の原点を問う本書は、良質の保守政治家も消え混迷を続ける現在の日本政治の指針ともなるだろう。
目次
役人になるなかれ
英国ふうの九州男児
右翼との戦い
五・一五から二・二六へ
戦時下の主筆
中野正剛の死
政界入りと和平工作
吉田茂との出会い
浪人生活
流れのままに
ラン頭の急務
早すぎた死
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
小説家。1931年東京都生まれ。51年横浜国立大学卒。読売新聞社勤務を経て67年『聖少女』で直木賞を受賞。主な作品に『風塵地帯』(日本推理作家協会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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