岩波現代文庫
ゾルゲ事件 上申書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030759
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

死刑を前にして尾崎秀実は許される極限の範囲で,自らの半生,大戦の見通しと日本人の運命,「東亜共同体論」の構想などを書き綴った.すぐれたジャーナリストにして特異な共産主義者の命を賭けた言葉は,60年後の解読を待つ.

内容説明

ゾルゲ事件に連座し、獄中にあった尾崎秀実は許される極限の範囲で、大戦の見通しと日本人の運命、「東亜共同体論」の構想などを書き綴った。すぐれたジャーナリストにして特異な共産主義者の命を賭けた言葉は、その澄みきった死生観とともに、六十年後のいま解読を待つ。一九四四年十一月七日絞首刑。享年四十三歳。

目次

尾崎秀実の上申書(一)―一九四三年六月八日(過去への反省;環境の激変―検挙と大東亜戦争の勃発;大東亜戦争の進展と国体への反省;民族、国家主義の新意義と国際主義の破綻 ほか)
尾崎秀実の上申書(二)―一九四四年二月二十九日(重ねて上申書を呈上するに当りて;我が家、我が郷;我が国土・我が国体の荘厳を仰ぐ;死に直面して ほか)
第二十七回検事訊問調書

著者等紹介

尾崎秀実[オザキホツミ]
1901‐1944。ジャーナリスト。東京に生まれ、台湾に育つ。東京帝国大学政治学科卒業。朝日新聞記者、第一次近衛内閣嘱託として中国問題に鋭い筆をふるう。ゾルゲ事件に連座し、44年11月7日絞首刑になる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泉を乱す

5
尾崎秀実は頭が良すぎたんだなぁ2019/09/28

ほたぴょん

1
篠田正浩監督の映画『スパイ・ゾルゲ』に合わせて刊行された本で、他にも『愛情は降る星のごとく』なども同じタイミングで岩波現代文庫から刊行されている。タイトルの通り、ゾルゲ事件で逮捕されていた尾崎が提出した2通の上申書が収められているが、事情が事情だけに、どこまでが本心で、どこからが裁判所の心証を良くしようとしての「転向宣言」なのかは慎重に考える必要があろう。ともあれ、面白さを期待してというよりは史料として考えるべき内容になっていると思う。2021/10/24

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