出版社内容情報
教育・農村・女性問題評論家の丸岡秀子は最晩年に50代の娘に先立たれた.同志であった娘への鎮魂として,様々な差別に挑み続けた自身の生の証しとして綴った本書は,個の痛みを人間の尊厳と平和の願いに結晶させる.
内容説明
教育・農村・女性問題について幅広く評論活動を行ってきた丸岡秀子は、八十路を越えた時、その活動を同志として共に支え合ってきた五十代の娘に先立たれた。娘への鎮魂の思いを込め、また、封建的家制度をはじめ様々な差別に挑み続けた自身の生の証しとして綴った本書は、個の痛みを人間の尊厳と平和の願いに結晶させる。
目次
母子共有の哀切
その翌日より
準備のためだったのか?
氷の彫刻
霊前に積まれる
何の予感だったのか
砂漠の心
風化を超えて
花
五月・無常
ふる里・奈良から
著者等紹介
丸岡秀子[マルオカヒデコ]
1903‐90年。長野県生まれ。評論家。本名石井ひで。奈良女高師卒後、教職を経て産業組合中央会に勤務、全国の農村調査に当たる。戦後、評論活動を展開し、東京都社会教育委員、農村婦人協会理事長等を歴任した
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