岩波現代文庫
俳諧志〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022396
  • NDC分類 911.302
  • Cコード C0192

出版社内容情報

松永貞徳から、近世末期の井上井月に至る俳人八十名を網羅、集大成して、近世俳諧の醍醐味を味わう。博覧強記の考証に裏打ちされた独自の見識で、各俳人の選りすぐりの句を挙げて、豊かな知見を滋味深く、しかも平易に論述しながら。俳句の奥深さと楽しさを味わう。多くの読書人を俳諧の魅力の虜にすること必定の一冊(全二冊)。

内容説明

飯尾宗祇から、近世末期の井上井月に至る俳人八十名近くを網羅、集大成して、近世俳諧の醍醐味を堪能する。近世の随筆から近代以後の俳論まであまねく目配りをした博覧強記の考証に裏打ちされた独自の見識で、各俳人の選りすぐりの句を取りあげる。俳句の奥深さと楽しさを、豊かな知見をもとに滋味深く、しかも分かり易く味わう。多くの読書人を俳諧の魅力の虜にすること必定の書(全二冊)。

目次

飯尾宗祇
山崎宗鑑
荒木田守武
松永貞徳
安原貞室
立圃と重頼
北村季吟
石田未得
西山宗因
井原西鶴〔ほか〕

著者等紹介

加藤郁乎[カトウイクヤ]
1929年‐2012年。詩人、俳人、江戸俳諧考証家。号は郁山人、四雨。東京都生。早稲田大学文学部演劇科卒。俳誌「黎明」を主宰。「俳句評論」「縄」「ユニコーン」などの前衛俳句誌に参加。詩作は吉田一穂に師事する。句集に『形而情学』(室生犀星詩人賞受賞)『初音』(日本文芸大賞受賞)、俳諧考証に『市井風流』(山本健吉文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

19
’81年初出。浮世草子の井原西鶴は俳諧畠の出身で小説家よりも永井経歴(51頁)。彼はよく遊び、多芸多趣味、遊里文芸を熟読(53頁)。貧をすこしも苦とせぬことでは先師芭蕉をはじめ懶窩居士丈草また乞食路通などの人材?にこと欠かなかった芭蕉一派(184頁)。与謝蕪村:年中貧しく、仕方なくなるとパトロンの但馬出石の霞夫(かふ)、乙総(おとふさ)に絵の依頼かたがた無心の手紙を出したりしている(291頁)。貧乏に 追いつかれけり 今朝の秋 貧乏を楽しんでいるふし。40過ぎて妻帯、ひとり娘にも恵まれた蕪村(303頁)。2015/01/26

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