岩波現代文庫
現代語訳 徒然草

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  • サイズ 文庫判/ページ数 164p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022310
  • NDC分類 914.45
  • Cコード C0193

内容説明

『徒然草』は、中世の隠者文学の代表作であり、日本の随筆の中でも最も親しまれてきた古典である。著者兼好法師の人生観、政治観から、人物論、世相を反映した逸話、四季の自然の描写など、多彩な話題が取り上げられる。自由闊達、ユーモラスな訳により、賢人が時代を超えて現代の読者に直接語りかけるように楽しめる。

目次

たいくつしのぎに(序段)
この世に生まれてきたからには(第一段)
むかしの教えを忘れてはいけない(第二段)
恋愛の情がわからない男は(第三段)
仏から遠ざかってはいけない(第四段)
これが理想の生活(第五段)
子どもはなくてもいい(第六段)
人間は、いつ死ぬかわからないから(第七段)
人の心はおろかなものだ(第八段)
女性に心をまどわせると(第九段)〔ほか〕

著者等紹介

嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年、静岡県に生まれる。國學院大学文学部国文科卒。作家。平凡社『太陽』編集長を経て独立、執筆活動に専念する。1988年『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。2000年『芭蕉の誘惑 全紀行を追いかける』によりJTB紀行文学大賞受賞(現在『芭蕉紀行』と改題)、2006年『悪党芭蕉』により泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KEI

34
教科書以来の徒然草。現代語訳でずいぶん分かりやすい。しかも影の声として筆者の意図もご丁寧書いてある。当時の風俗も垣間見れ、花鳥風月など自然に対する感覚が現代に比べ鋭敏。短いセンテンスで読む年代よって受け取り方がさまざまだと思う。若い時に読んだら小うるさい感じがしたが、今読むと凄く含蓄ある言葉に感じるのは年をとったのかな〜。2023/10/25

ケロコ

26
【図書館】嵐山光三郎著。かげの声が面白かったよ。現代語訳はとても分かりやすく「へぇ~こんなことが書いてあったのかぁ」と興味深く読みました。為になることが沢山書いてあったの。とても面白かったわ。 2017/06/30

スプーン

25
風情とユーモアのある、鎌倉時代のエッセイ集。 正しい事も、真逆の事も言っている点が興味深い。 フランスのラ・ロシュフコーに近いと思った。2017/04/23

ぴよこ

22
とても読みやすかった。のは、あとがきにてわかった。少年少女向けらしい… 文中で印象に残ったのは、「いちばん大事なこと」でした。心にグサっと、来ました。 2021/05/19

あきあかね

19
 名誉や利益などの俗事に惑わされずに、「心しずかな暇」を楽しむ兼好法師に相応しい、肩肘張らない柔らかな語り口の現代語訳。それぞれの訳の後に、「かげの声」という兼好の本音、心の声のような補足が付いているのが面白い。 全体を通して徒然草を読むと、教科書に載っている人生観や政治観といった格言的な話だけでなく、秋の月夜に出会った女性の淡い想い出や、枕草子の向こうを張る物尽くしなど、その多様な世界に目を見張る。⇒2019/04/30

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