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岩波現代文庫
日記をつける

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021795
  • NDC分類 816.6
  • Cコード C0195

内容説明

日記は長く難しく書くものではない。ちょこっと気軽につけるもの。小さな積み重ねから、つける人の人生がみえてくる。つけたくないときにも、そばにある。忘れてしまうものも、記憶してくれる。様々な文学作品から日記をめぐる情景をひきつつ、日記のつけかた、広がりかた、その楽しみかたをやさしく説く。

目次

1 日記いろいろ(絵日記;日記へ ほか)
2 日記はつけるもの(「書く」と「つける」;日付と曜日 ほか)
3 日記のことば(手書きの文字;はじめての日記 ほか)
4 日記からはじまる(まず、つけてみる;夕立の二人 ほか)
5 あなたが残る日記(一〇大ニュースを決める;東京の日々 ほか)

著者等紹介

荒川洋治[アラカワヨウジ]
1949年、福井県生まれ。現代詩作家。早稲田大学第一文学部卒業。1975年刊の『水駅』でH氏賞受賞。以後、詩、詩論、文芸時評、放送などの分野で活動。詩集『渡世』(高見順賞)、『心理』(萩原朔太郎賞)、エッセイ・評論集『忘れられる過去』(講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(小林秀雄賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

103
私もかれこれ2、3年程ですが、簡単な日記をつけてます。本書を読むと日記をつける楽しさが伝わってきて、これからも日記をつけていこうと新たな決意。様々な文人の日記を紹介しているのも、興味深い。結局の所、日記って誰のためでもなく、自分のためだけの記録だと思う。だからその日に起こったことも、思ったことも素直にかけるし、気持ちが整理できる。ブログもやってるけど、日記にはブログとは違う素の自分が現れてると思う。ブログはどちらかというと「他者からこんな風に見られたい自分」があるんじゃないかな、と。2016/02/13

踊る猫

32
今年の始めからリアル日記をつけ始めたので、なにかの参考になればと思って読む。いつもながら荒川洋治の筆は平たくそして深い。様々な日記や文学を引用しながら、日記の真髄に迫っていく。日記の旨味/醍醐味とはなにか……個人的には『ゴンクールの日記』を読みたくさせられた。敬遠していたのだけれど、本書の解説文を読んで非常に興味を惹かれたのだ。それだけでも収穫というもの。あるいは百閒の日記も読んでみたくさせられる。本書から様々な日記や文学に触れていくのもひとつの読書の遊びとして有益だろう。荒川洋治、ナメてはいけない詩人だ2019/01/19

たかやん

22
ー「書く」に対して「つける」は、しるしをつける、しみをつける、のようにあとまで残す感じがある。だから日記は「つける」のだ(p44)ー全集に収録された日記や、日記形式の小説などを引用しながら「日記をつける」とはどういうことなのかをやさしく説きます。文章修行にも、毎日を丁寧に過ごす上でも、「日記をつける」ことは誰かに読まれない限りでは良いことづくめだ。春から手帳の延長のように、起床時間などを箇条書きすることは今のところ続いてるので、そろそろ日記を始めてみよう。あまり気負い過ぎずに。2018/12/10

かふ

21
10年ぐらい前に買ったのかもしれない。忘れていたけど高橋源一郎「飛ぶ教室」で荒川洋治が紹介されたので読んでみたのだった。書評だったと思うが書評の本も。日記は昔付けていたときもあったが継続はしない。ツイッターは日記だろうか?ちょっと違う。自分のことは少ない。まあ読書とかTVとか映画の備忘録にはなっている。この本では気楽な日記の付け方、日付と曜日と天気だけの日記とか。友達ランキングとか(なんか嫌なやつっぽい)。エッセイ風。俳句日記とか、短歌日記はやってみたい。2020/04/26

かりあ

16
荒川洋治さんはきっと、ものを書くということを大いに好いているのだと、本を閉じた瞬間に思った。わたしも中学時代からずっと、続いたり途切れたりしながらも1日に起こったできごとや、感じたことなどを書いている。いまはブログが普及して、日記は他人に見られることが当然のような風潮が多く見られるけれど、こんな時代のなか、自分のためにたった一人で振り返る作業、そして自分だけの1日があったっていいんじゃないかな。2011/01/11

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