内容説明
フランス最後の王妃マリー・アントワネット、皇帝ナポレオンの妃ジョゼフィーヌ、オルレアンの少女ジャンヌ・ダルク、動乱のルネサンス期イタリアで権力に翻弄された教皇の娘ルクレツィア・ボルジア…。西洋美術史の第一人者として知られる著者が、ヨーロッパの美術館で見られる名画に描かれた二十四人の女性たちの、悲しくも波瀾に富んだそれぞれの生涯を綴った名著。
目次
断頭台に散ったバラ―マリー・アントワネット
戴冠式にひそむ憂愁―ジョゼフィーヌ
オルレアンの少女の使命―ジャンヌ・ダルク
十六歳の未亡人の肖像画―王女クリスティーナ
世界を変えたエジプトの妖精―クレオパトラ
女王のなかの女王―エリザベス一世
自由と正義のかげの涙―ブルートゥスの妻
ある薄幸な女傑の物語―ディド
美しく貞淑な人妻の悲劇―ルクレティア
暴君ネロに献上された美貌―サビーナ・ポッペア〔ほか〕