岩波現代文庫<br> 増補 戦後写真史ノート―写真は何を表現してきたか (増補)

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岩波現代文庫
増補 戦後写真史ノート―写真は何を表現してきたか (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021320
  • NDC分類 740.21
  • Cコード C0172

内容説明

第二次大戦後から現在まで、日本の写真は何をどう表現してきたのだろうか。日本の『ライフ』を目指した名取洋之助、リアリズムにこだわった土門拳、日本人の原像を追い求めた東松照明、「私写真」の世界を切り開いた荒木経惟など、代表的写真家の活動を中心に、戦後日本の写真表現の歴史を描き出す。戦前からのつながり、九〇年代以降の動向もおさえた増補改訂版。

目次

1 戦後写真の出発 1945~1955(戦後写真への助走;名取洋之助の“戦後” ほか)
2 “戦後派”の登場―VIVOの世代 1955~1965(断絶と連続;奈良原一高―「パーソナル・ドキュメント」の成立 ほか)
3 “私”と“他者”へのまなざし 1965~1975(さびしさの思想化―東松照明の一九六五‐七五年;『プロヴォーク』の疾走 ほか)
4 “世界の中心”の喪失 1975~1990(奇妙な空白―一九七〇年代後半の写真;「植物図鑑」以後の世界像 ほか)
5 写真表現の現在 1990~(ARAKIとMORIYAMA;「女の子写真」の日々 ほか)

著者等紹介

飯沢耕太郎[イイザワコウタロウ]
1954年宮城県生まれ。84年筑波大学大学院芸術学写真研究科博士課程修了。写真評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tyfk

5
中平卓馬の回顧展がきっかけで、日本の写真史を(ほとんど知らないので)読んでみた。戦後の時代変遷とメディアの変容を軸に、それと連動する写真による表現(なにを・なぜ・いかに)がまとめてある。2024/03/08

nine5

1
絶対非演出の公的な写真から「半径5メートルの世界」の私写真へ。紹介されていた作家の中では土田ヒロミがテクスト内での紹介を超えて「戦後写真史」を体現している写真家に思えて気に入った。同著者の『デジグラフィ』に興味。2012/12/18

bittersweet symphony

0
飯沢耕太郎(1954-)さんは近年はキノコの人になってしまっているけれど、写真表現史的なジャンルでは最も信用できる人です。こちらは2008年に出た増補版、オリジナルは1993年の中公新書でこちらも本棚にあります。内容的には名取・木村以降の戦後の写真表現の歴史で、「プロヴォーク」以降のインディペンデントな活動をしている写真家たちに重点がよりおかれているのが特徴。10年前にでた木村伊兵衛写真賞30年記念ムックも合わせて再読、こちらは40年記念版の出版を期待したいところですが。2015/12/26

Happy Like a Honeybee

0
この手の本は作者の主観が大きくなるが、分かりやすいの一言に尽きる。写真的思考、日本写真の名作もオススメです。2013/11/07

大往生テロル

0
戦後から現在までの日本写真史がコンパクトにまとめられていて、すごく読みやすかったです。これ一冊で日本の写真史を知らない人には知ったかできると思うので、おすすめです。2010/01/31

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