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岩波現代文庫
古典を読む 歎異抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020767
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C0195

出版社内容情報

熱心な門徒の家に生まれ,青年時代のやみくもな読書の中で『歎異抄』に出会った著者が,その鮮烈な衝撃のうえに,生涯の折々の出来事を重ね合わせ,親鸞の心の軌跡,つまりは人間そのものを読みとってゆく人生の書.

内容説明

親鸞の教えに異なるさまを歎き、弟子唯円が親鸞の口伝を書き記したという『歎異抄』。熱心な門徒の家に生まれ、青年時代のやみくもな読書の中で『歎異抄』に出会った著者が、懊悩と懐疑の翳を多分に含んだ親鸞の肉声に耳を澄ませ、生涯の折々の出来事を重ねつつ、親鸞の心の軌跡を読みとってゆく人生の書。

目次

弥陀の誓願
地獄は一定すみかぞかし
善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや
念仏まふすのみぞすえとをりたる大慈悲
父母の孝養
親鸞は弟子一人ももたずさふらう
念仏者は無礙の一道
念仏は非行・非善
念仏申しても踊躍歓喜の心おこらず
いはれなき条々〔ほか〕

著者等紹介

杉浦明平[スギウラミンペイ]
1913‐2001年。愛知県生まれ。1936年、東京大学文学部国文科卒業。作家、評論家。敗戦後は郷里渥美郡福江町(現渥美町)に住み、町会議員などを経験
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

23
親鸞は時に過激な言葉で人々の心を掴む。2020/01/19

猫柳

3
親鸞の歎異抄が読みたくて本書を手に取ってみた。親鸞、弟子の唯円、そして本書の著者杉浦氏の三名の考えに触れることができる。親鸞は自身を煩悩を抱えた凡夫であると言い、この世界は無常で不安に満ち、空虚であるとしている。その中で念仏のみが真実であり、阿弥陀如来の本願のありがたさだけは疑う余地がないと説く。現代では、他力本願という言葉はいい意味で使われていないが、他力を信じ切る勇気を親鸞から学べるのではないか。見える世界の話ではないので批判や疑いはどこにもあろうが、唯円はそれを嘆き、著者はそれを冷静に捉えている。2024/04/11

ともあきほ

0
歎異抄の解説というより自分の意見を述べているにすぎず、その意見もつまらない。もう少し真剣に本をかけ 2004/08/11

i-miya

0
御文章(おふみさま 今村仁司 「本来あらゆるものは、自己の本質において 自分を維持しようと願う」 承久の乱 親鸞の生まの言葉 第9条 常陸からはるばる都へおもむき親鸞から直に聞いた言葉 第10条 いはれなき条々 第11条 一文不通のともがらをまどわすこと 善悪浄穢(ぜんまくじょうえ) 百万遍=後醍醐天皇から京都知恩院へ賜った名前から出ている 第15条  真言、法華の浄侶を浄土真宗の違い 第17条 辺地往生をとぐる人々2008/03/10

kabosan

0
面白かったですが、歎異抄そのものの部分は非常に少なく、殆どは作者の体験談とか考えが書かれていて、面白いものもあったけどそうでもないものもある感じでした。宗教というのは紙一重だと改めて思いました。ごちゃっとして自分は読み深めることは出来ませんでした。元々歎異抄そのものを読みたかったので、マンガで読む歎異抄とか探してみます。2023/02/03

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