岩波現代文庫<br> 人間の壁 〈下〉

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岩波現代文庫
人間の壁 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020408
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

退職を拒み,離婚をした尾崎ふみ子は教育への専心を自ら誓う.教育界への執拗な圧力は続き,敬慕していた同僚沢田は学校を追われる….昭和30年代の教師の闘争を緻密に描き,教育の意義を問いかけた問題の長編.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

11
人間のあり方を政治思想色濃く書いている点がとても興味深く読んだ。しかし、教育・労働問題何れも今日的真実と言えなくもないなぁ~女性としても行き方の苦悩はやはり当時としてもこれが最大公約数だったろう・・そこも女性史の変遷として面白い。

Masakazu Fujino

8
いやあ下巻が、一番すらすらと読めた。引き込まれた。まさに現代的課題そのもの。教育労働運動は文学たりうるか?足りうる。足りうる❗️その中で悩みながら仕事をしている教職員の姿は65年以上経った今でも、何一つ変わっていない。2023/06/02

しいくん

2
映画で香川京子演じた女教師尾崎ふみ子の目を通し「教育」と「労働争議」を縦糸に,ふみ子の人間的成長と同僚教師に抱く恋心を横糸に展開されていきます。本書では自民党は酷評されていて,こんな作品を堂々と連載した朝日新聞を彼らが「アカ新聞」呼ばわりするのもむべなるかな。現代ではここまで作者が自分の思想的立ち位置を明確にすることはなく,その点とても珍しく感じます。「本来なら家庭で教えるべきことまで学校に押しつけ,教育がなっていないと文句ばかり言う父母」など,50年たっても学校を取り巻く環境はいっこうに変わりませんね。2013/03/27

グルラビ

0
やっと読み終えた。学校のブラック職場ぶりや周囲の無理解は当時も現代も変わらないようだ。2017/07/24

Quijimna

0
★★★★★2011/10/17

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