岩波現代文庫<br> 占領の記憶 記憶の占領―戦後沖縄・日本とアメリカ (新版)

個数:
  • ポイントキャンペーン

岩波現代文庫
占領の記憶 記憶の占領―戦後沖縄・日本とアメリカ (新版)

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年05月02日 07時26分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003845
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0136

出版社内容情報

日本にとって、アメリカ占領は何だったのだろうか。日本本土と沖縄、また、男性と女性による視点の違いから、その記憶はどのように異なったものになったか。占領を描いた様々な文学作品を素材に戦後の時空間を読み解く。

内容説明

日本にとって、敗戦後のアメリカ占領とは何だったのか。占領を、日本人はどのように記録し、記憶しようとしたのか。日本本土と未だに占領状態が続く沖縄、あるいは男性と敗戦によって解放された女性の視点はどのように異なり、結果として占領の表象にどのような違いが生じたのか。占領を描いたさまざまな文学作品はもちろん、自分で歩いて見つけた資料などあらゆる材料を素材に、戦後の文学と歴史がクロスする時空間を読み解く。単行本版を全面的に改稿し、増補した新版。

目次

イントロダクション―焼跡と金網
第1章 無人地帯への道
第2章 文学に見る基地の街
第3章 差異の暗部
第4章 戦後日本の表象としての売春
第5章 両義的なアレゴリー
第6章 内なる占領者
第7章 近年の占領文学

著者等紹介

モラスキー,マイク[モラスキー,マイク] [Molasky,Michael S.]
1956年、アメリカ・セントルイス生まれ。シカゴ大学大学院東アジア言語文明研究科博士課程修了。専攻は戦後日本文学、文化史。さらにジャズ音楽の受容史や、日本の居酒屋文化なども研究し、ジャズ・ピアニストでもある。現在、早稲田大学国際教養学部教授

鈴木直子[スズキナオコ]
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

29
実に丁寧に、大江健三郎や野坂昭如などの戦後文学の書き手の作品を軸に、アメリカの占領下において文化が変化し文学が変貌を遂げたのかが分析される。サイードや柄谷などを持ち込めば幾らでも派手に出来そうな素材だが、あくまで日本国内の文脈で、論理の遊びを禁欲して手堅く留めているところに著者の良心を感じる。日本人には書けなかったカルチュラル・スタディーズ……と書くと、この著者からはあまり良い顔をされないかもしれないのだが。あまり読まれていない印象を受けるのだが、敬して遠ざけるのはもったいない。本書が叩き台になればと思う2019/10/17

踊る猫

23
決して読みやすい本ではない。著者の日本語が悪いわけではないが、生硬な文章であると言える。日本の文化論と文学論であるようで、実は政治やフェミニズムにも切り込んだ本と見た。従ってその立場からの知見が求められるが、専門家はどう読むのか。初読の際にも思ったけれど力作だし、大江健三郎や野坂昭如、目取真俊のような書き手の仕事に触れてない者を誘う力もあると見た。特に野坂昭如の文体の分析は、この著者(日本語に対して「ガイジン」であるが故の他者の目を持った人物)でしか成しえなかったのではないかと思う。なかなか濃い読書だった2020/12/16

かんがく

10
著者はアメリカ出身の日本研究者。GHQの占領期をアメリカ/日本という二分法で捉える見方を批判し、大江や野坂などの様々な文学作品を分析することで、本土/沖縄、男性/女性、白人/黒人といった複合的な構造を明らかにしていく。2024/03/06

さんくん

1
記憶の継承や権力支配という戦後を貫くテーマに対して、日本文学と沖縄文学の比較文学的検証というコンセプトがすごくよいとおもいました。そして裏テーマが、男性が戦後文学に投影してきた妄想の歴史。彼らはなぜこうもいともたやすく国家を、そして己の身体を女性として表象するのか。その影で女性の暴力の経験が排除されるのか。男たちはインポテンツになるのか。マジョリティの大半の感覚としては、アメリカの規定というのは終わった。でも被害者感情だけは後を引いている。それをどうするのか? その起源がここにあるのではないでしょうか。2020/09/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13003947
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。