出版社内容情報
日本にとって、アメリカ占領は何だったのだろうか。日本本土と沖縄、また、男性と女性による視点の違いから、その記憶はどのように異なったものになったか。占領を描いた様々な文学作品を素材に戦後の時空間を読み解く。
内容説明
日本にとって、敗戦後のアメリカ占領とは何だったのか。占領を、日本人はどのように記録し、記憶しようとしたのか。日本本土と未だに占領状態が続く沖縄、あるいは男性と敗戦によって解放された女性の視点はどのように異なり、結果として占領の表象にどのような違いが生じたのか。占領を描いたさまざまな文学作品はもちろん、自分で歩いて見つけた資料などあらゆる材料を素材に、戦後の文学と歴史がクロスする時空間を読み解く。単行本版を全面的に改稿し、増補した新版。
目次
イントロダクション―焼跡と金網
第1章 無人地帯への道
第2章 文学に見る基地の街
第3章 差異の暗部
第4章 戦後日本の表象としての売春
第5章 両義的なアレゴリー
第6章 内なる占領者
第7章 近年の占領文学
著者等紹介
モラスキー,マイク[モラスキー,マイク] [Molasky,Michael S.]
1956年、アメリカ・セントルイス生まれ。シカゴ大学大学院東アジア言語文明研究科博士課程修了。専攻は戦後日本文学、文化史。さらにジャズ音楽の受容史や、日本の居酒屋文化なども研究し、ジャズ・ピアニストでもある。現在、早稲田大学国際教養学部教授
鈴木直子[スズキナオコ]
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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