出版社内容情報
「私が私である」とは、どういうことか? 脳と身体が入れ替わった「転校生」である<私>はブラックジャックのような天才的外科医の手術でもとの<私>に戻れるのか? 思考実験をもとに先生と学生12人が繰り広げる哲学セミナー。
内容説明
脳と身体が入れ替わってしまった「転校生」の一人である“私”は、ブラック・ジャックのような天才的な外科医の手術によって、もとの“私”に戻ることができるのか?もし火星に“私”と全く同じ身体と記憶を持つ人間が作られたら、それは“私”であると言えるのか?SF的思考実験をもとに、先生と十二人の学生のセミナー形式で綴られる、独在論をめぐる第一級の哲学的議論。
目次
序章 火星に行った私は私か
第1章 人称の秘密―デカルト『省察』からの逸脱的セミナー
第2章 私的規則の本質―Dのレポート
第3章 「転校生とブラック・ジャック」―本文の提示と、それをめぐる短いセミナー
第4章 なぜぼくは存在するのか―Eのレポート
第5章 存在と持続―パーフィットの『理由と人格』第三部をめぐる継続的セミナー
セミナー1 火星への遠隔輸送は可能か
セミナー2 デカルトはカントを超える?
セミナー3 独在性とは何か
第6章 中心化された可能世界―Fのレポート
第7章 談話室―肖学的議論のための要諦
第8章 記憶の変化は記憶できない―Gのレポート
終章 解釈学・系譜学・考古学
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。専攻は哲学・倫理学。千葉大学教授などを経て、日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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