岩波現代文庫<br> 近代日本の国家構想―1871‐1936

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岩波現代文庫
近代日本の国家構想―1871‐1936

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002282
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0121

内容説明

近代日本の政治家や思想家は、どんな国家像を描き、それをいかに実現しようとしたのか。現代の政治状況を見据えつつ、廃藩置県から戦時体制成立までの約六五年間の政治史を、政策対立や運動史ではなく多様な政治体制構想の相剋の過程として描き出す。戦前期日本の政治を俯瞰する出色の論考。

目次

第1章 強兵・富国・民主化―「革命目的」から「立国目的」へ(維新目的の再定義と新攘夷論の挫折;「開発」対「民主化」)
第2章 三つの立憲政体構想―イギリス・モデルを中心に(明治初期の井上馨―その立憲政体論を中心にして;福沢諭吉の二大政党論;徳富蘇峰の議院内閣制論)
第3章 明治憲法体制の三つの解釈(大権政治;内閣政治;民本政治)
第4章 政党政治の成立と崩壊(民本主義の時代―政党内閣時代の体制構想;挙国一致内閣期の体制構想―立憲独裁・協力内閣・憲政常道)

著者等紹介

坂野潤治[バンノジュンジ]
1937年生まれ。63年、東京大学文学部国史学科卒業。東京大学教授などを経て、東京大学名誉教授。専攻=日本近代政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かんがく

15
以前読んだ同作者の新書と被る部分もあるが、史料の引用が充実しており、より学術的な内容。明治期の富国(大久保)、強兵(西郷)、上からの民主化(木戸)、下からの民主化(板垣)の対立から始まり、井上毅、福沢、徳富、美濃部、吉野、北らの憲法理解の比較、そして二大政党の対立と衰退までを描く。国家構想の比較が軸となっており、著者は特に中道の人々を重視する。井上馨などに着目している点も面白い。とてもわかりやすく理解が深まる構成だった。2019/10/07

あんころもち

8
井上馨-初期徳富蘇峰-吉野作造-美濃部達吉の政治思想を中心に岡田啓介内閣崩壊までをたどる。帝国憲法を民主的に解釈するか、大権的に解釈するか。政党政治をどう基礎付けるか、どう展開するか。政治の仕組みというのは作られて終わりではないことを痛感。2015/05/28

denz

1
井上馨、福澤諭吉、徳富蘇峰、吉野作造、民政党までの近代日本の「中間派」である二大政党制の可能性についての研究。明治初期の独裁を必要とする「富国派」、対外的拡大に明治維新の精神を見出す「強兵派」、公議輿論の拡大を求める「民主派」の相克として描き、帝国憲法の「正統」的解釈はないとして、「大権政治」「内閣政治」「民本政治」の内閣と議会との関係を分析することで摘出する観点も面白い。2011/10/28

熱東風(あちこち)

0
前回、自分の未熟さ故に理解できなかったリベンジ(?)で再読。/印象に残った点だけを挙げる。/健全財政と立憲制移行に対する井上馨のこだわり。/政党嫌いで知られる山県有朋の子飼いともいうべき桂太郎が新党を結成した背景。/美濃部達吉が必ずしも政党内閣を支持するものではなかったという点。/満州事変→景気回復ではなく、実はその逆だったこと。/あと、93頁、国内産業の未熟な国家においては円安が入超となることもあるという点が意外に感じた。2017/01/12

熱東風(あちこち)

0
とにかく難解であった。この時代に多少は詳しいという自負が、ものの見事に粉砕されてしまった。言い訳ではないが、明治大正期の引用文が多く、難漢字にルビが殆ど振っていないため、それを読み込むのに大変な労力を要した。これは素人が生半可な知識で触れるべきものではなく、しかるべき人が読むための専門書に分類されるべきであろう。良書であるには違いないのであろうが……。2012/06/13

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