岩波現代文庫
明治精神史〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002008
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0121

内容説明

民衆思想史の草分けとなった著者の記念碑的代表作。大学紛争が全国的に展開され、近代の価値が厳しく問われていた時代にあって、大きな共感をよんだ、戦後歴史学、戦後思想史の名著である。テクストは全集に収録されている「新編」ではなく一九六八年刊行の「増補版明治精神史」(全二巻)。

目次

第2部 国家進路の模索の時代(新日本の進路をもとめて―徳富蘇峰の描いた未来像;“三酔人の経綸問答”―中江兆民の模索;明治二十年代の思想・文化―西欧派と国粋派の構想;明治三十年代の思想・文化―明治精神史の断層;天皇制イデオローグとの対決―内村鑑三の日本批判;明治人の可能性を示すもの―一民権家のその後の思想)
第3部 方法論的序説(歴史家の宿命について―歴史叙述と文学;明治文化史の構想について―“書評”の形をかりて;思想史と精神史について―“あとがき”にかえて)
第4部 問題の所在(明治精神史の方法と課題―初版への批判にこたえて;天皇制イデオロギーと民衆意識(序説)
蘇峰思想体系の三要素―資料「将来之日本」の分析
近代思想の矛盾構造―資料「分析=評価基軸」)

著者等紹介

色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年千葉県生まれ。東京大学文学部国史科卒。東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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iwasabi47

1
下は史論が多いのであまり理解できず。恋文分析は良かった。2023/03/21

てら

1
書かれた時代的にやむをえないことかもしれないが、左翼イデオロギー臭が強い。それでもなお歴史家として自分に厳しいところが色川氏の美点なのだが。それにしても左翼は天皇制を撃つのではなく、それを作った者たちの意図をもっと明確に敵にすべきだったのではないだろうか。戦略的失敗というか。2009/11/12

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