岩波現代文庫
パリ感覚

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001599
  • NDC分類 293.5
  • Cコード C0122

内容説明

中世以来ヨーロッパ文化の中心にあり、歴史の記憶が多重的に書きこまれたパリ。そこはフランスの精髄をなす独特の感覚が醸され、磨かれてきたトポスである。1956年の留学以来パリと付き合ってきた著者が、この魅惑の都市と華麗に渡り合う。首都としての都市の生成と構造、大学と知の創造・受容、舞台と劇場、移民と文化摩擦、日常生活の典礼から恋の言説まで、斬新にしてユニーク、知と官能の織りなす刺激的な現代都市論。

目次

プロローグ ニューヨークでの会話
第1章 パリの屋根の下セーヌは…
第2章 大聖堂の闇と光
第3章 権力装置の十字路
第4章 劇場という装置
第5章 日常生活の典礼
第6章 記憶のトポス―“共和国”
第7章 余白の余白―ヴァカンスのこと
エピローグ ナポリからの手紙

著者等紹介

渡辺守章[ワタナベモリアキ]
1933年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。表象文化論専攻。東京大学教授、パリ第三大学・ジュネーヴ大学客員教授、放送大学副学長などを歴任。文学博士。東京大学名誉教授。演出家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よみこ

4
パリ。この複雑で唯一無二の美しい都市の魅力を情報ではなく知性で捉える。行くたびに読み返したい。2018/11/02

Hiro

0
内容の難しさに文章の複雑さが加わって非常に読みにくかった。特に文章は挿入句が多く順接逆接が入り乱れて、文末までなかなか主旨が捉えられず大変難渋した。内容もフランス社会にも歴史にもパリの地理にも詳しくない私には察することさえ困難な話題やネタが多かった。なのに通読できたのはまずはその読みにくい著者の文体が反面では結構味があって嫌気を催すどころか先へ先へと連れて行く、何か魔力を持っていたからであり、またつい先頃自分でパリを歩いた体験が著者の指摘を幾分なりと補ってくれたからだ。情報は古いが再読したい一冊だ。 2019/12/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/169925
  • ご注意事項