岩波現代文庫
竹内好論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001476
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0110

内容説明

竹内好(一九一〇~七七)は単なる中国文学者ではない。魯迅を精神の糧とし、戦争体験を反芻しつつ、近代日本への根源的批判を続けた自立の思想家であった。その生涯の課題は今、アジア諸国に波紋を呼ぶ。近代とは何か、中国論、ナショナリズム、アジア主義、日本イデオロギー等々を、戦後世代の第一人者が読み解く渾身の評伝。

目次

序章―生きるかたち
学問する情熱の章
故郷喪失の章
共同体論に関する章
日本浪曼派との訣別の章
いまだ生まれ出でざる言葉の章
『魯迅』の世界
体験とその意味についての章
近代の批判に関する章
ナショナリズムとアジアの章
啓蒙者の位相の章

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県に生まれる。東京大学経済学部卒業。評論家。麗沢大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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Ikkoku-Kan Is Forever..!!

1
20代の終わりに書いたのか・・・。竹内好の年表を頭に思い浮かべながら、その意味を追いつつ竹内の思想に迫るわけだけど、その論点は多い。/竹内にとって魯迅とは/竹内にとってアジアとは何か→その問題提起から「方法」としてのアジアまでの展開/国民文学論争における竹内の問題意識(竹内にとって天皇制とは?)/総じて「思想としての竹内好」とは何かという問い。これをどう読むかとなると「竹内好という問題」。それは日本における「近代」とは何かという命題への問いかけにおいて、竹内もまた、そのメルクマールになっているということ。2013/04/11

tkm66

0
・・どうも松本健一に論じられると、その対象がエラく軽くなってしまう、との覚えが。2005/06/22

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