内容説明
武士が去り、荒廃した町・江戸。そこから、近代国家の首都としての東京はいかに創られたのか。銀座煉瓦街建設や壮大な官庁集中計画で気をはいた欧化主義者たち、防火計画と市区改正で地道に都市計画をすすめた内務官僚、築港計画など商業都市を夢描いた新興企業家の面々。新時代の都市像をめぐる熱いドラマを、豊富な資料をもとに生きいきとよみがえらせた名著。図版多数収録。
目次
1 開化の街づくり―銀座煉瓦街計画(煉瓦街の顛末;煉瓦街の実績 ほか)
2 江戸火事をこえて―明治一〇年代東京防火計画(火災保険制度;火事跡地の再建 ほか)
3 都市計画の嫡流―市区改正計画(中央市区論;築港論 ほか)
4 大礼服の都―官庁集中計画(明治政府の家;エンデ、ベックマンの活躍 ほか)
5 東京の礎
著者等紹介
藤森照信[フジモリテルノブ]
1946年、長野県に生まれる。東北大学工学部建築学科卒業ののち、東京大学大学院修了。現在、東京大学生産技術研究所教授
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