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岩波現代文庫
ハイデガー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000677
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

『存在と時間』の中心概念「世界内存在」の形成を跡づけ,ハイデガー独自の存在概念を明らかにする入門書.

現代哲学に決定的な衝撃を与えた主著『存在と時間』に焦点を絞り,思想の核心を明快に読み解く.中心概念「世界内存在」を同時代の思想を視野に入れながらその形成を跡づけ,書かれなかった「時間と存在」の章の考察とハイデガーが構想した常識を覆す哲学史の展望から,彼の〈存在概念〉を明らかにする独創的なハイデガー入門.

内容説明

現代哲学に決定的な衝撃を与えた主著『存在と時間』に焦点を絞り、思想の核心を明快に読み解く。中心概念「世界内存在」を同時代の思想を視野に入れながらその形成を跡づけ、書かれなかった「時間と存在」の章の考察とハイデガーが構想した常識を覆す哲学史の展望から、〈存在概念〉を明らかにする。独創的な視点にたちながら平易に書かれたハイデガー入門。

目次

序論(『存在と時間』との出会い;ハイデガーの生涯 ほか)
第1章 『存在と時間』について―「世界内存在」の概念を中心に(存在論と現象学;存在論への通路としての人間存在 ほか)
第2章 「時間と存在」の章をめぐって(「時間と存在」の章;『現象学の根本問題』 ほか)
第3章 哲学史への新たな展望(『ニーチェ』講義;「力への意志」の哲学 ほか)

著者等紹介

木田元[キダゲン]
1928年山形県生まれ。哲学者。中央大学名誉教授。東北大学文学部哲学科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

12
1983.01 (文庫用あとがき) 「ナトルプ報告」(1923) =『存在と時間』の下書き。『存在と時間』の中核をなす「世界内存在」の概念の由来。(解説)=高田珠樹 現象学の研究者、われわれのころ多かった、周りに。哲学史家ハイデガー。(序論) 20Cを代表する哲学者。○=ハイデガー。候補=フッサール、サルトル、メルロ=ポンティ、ウィトゲンシュタイン。ハイデガーは(1)ヤスパースと並び実存哲学を主唱。2010/02/23

Gokkey

8
前半部が「存在と時間」の解説、後半部が未完のまま終わった「時間と存在」の内容の推測というもはや鉄板の内容。後半部は生成≒存在という概念を作り上げるにあたってのニーチェの力への意志を中心にライプニッツ、シェリングの思想を紐解きながらスリリングに展開する。しかし最後にこの生成≒存在≒ピュシスという関係性の中に自己を位置づけることが不可能であったゆえ、未完に終わったというのが著者の見立て。ではなぜ生成≒存在≒ピュシスという思考になったのか、アリストテレスのピュシス?進化論の影響?新たな疑問を抱いて読了。2020/01/16

シッダ@涅槃

8
読了ではなく中断(おそらく挫折)。「世界は実存する。現存在が現存在として存在しうる限りにおいて実存する」とか全然意味がわからなくて泣きたくなった。序盤の木田先生が実存主義系の哲学から哲学に目覚めたエピソード(ドストエフスキー好きは一読を)、ハイデガーがフッサールの現象学を批判的に乗り越えようとしたあたりの解説は読ませたが。つまるところハイデガー読解はドイツ語が少なくとも出来ないと無理だと思う。2014/12/20

politics

5
『存在と時間』の世界内存在や時間性といったハイデガー独自の概念の分析や未完部分の推理、ニーチェ 、シェリングらの哲学を独自の見方から読み解いた哲学史家としてのハイデガー解釈などを含んだ木田氏初期の労作。特に『存在と時間』執筆に影響を与えたとされる哲学者としてカッシーラーやルカーチらが挙げられている点は興味深く、想像以上にハイデガーが幅広く哲学を研究し自分の哲学を構築していったことが把握できた。2023/06/29

ゆきだるま

4
復習として。ちょっとニュアンス違うかもしれないけど、世界の『存在」のうちでも開いてる部分しか現存在(我々)は認識できない、というような箇所、以下引用→「『存在』は概念的思考にはおのれを閉ざすが、詩作にはおのれを開くのである…(ハイデガーは)たとえばゴッホの描いた農民の靴の絵を分析しながら、芸術作品のうちで、大地と抗争しつつ世界が開かれてくる有様を見さだめようとしている…」2022/08/18

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