岩波現代文庫<br> 天皇と古代王権

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岩波現代文庫
天皇と古代王権

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000295
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

出版社内容情報

実証的手法で戦後古代史学を主導した著者による王権論.ある地域の族長が,いかにして国家の首長,そして天皇になったのか.東アジアという視野で天皇の起源を論じ,皇太子・女帝など王権のあらわれ方に古代の世界観を見る.

内容説明

実証的手法で戦後古代史学を主導してきた著者が展開した古代王権に関する論考を、新たに編集。ある限定された地域の族長が、どのようにして国家の首長、そして天皇になったのか。東アジアという国際的視野のなかで国家と天皇の起源を論じ、皇太子・女帝など王権のあらわれ方、祭祀の行われ方に、古代社会の世界観を見る。

目次

1 日本における古代国家の形成(問題の所在;ウェーバーの発展段階論;英雄時代論;宮司制の形成;天皇支配の確立)
2 国家と天皇の起源(邪馬台国の政治構造;隋書倭国伝にみえる天と日の関係)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

politics

1
井上の研究業績のうちの古代王権の展開に関連する論文を集めた一冊。誰も面白い内容の論文であるが、特に氏族制から律令制に移行していくと共に皇太子と女帝も変容していったとする指摘は大変興味深かった。また解説で吉村氏が言及したように井上氏と石母田氏が影響を与えあう存在だったという指摘も一章で石母田氏の論説が取り上げられていたことから納得できる。史料等の発見で現在では覆されてしまった論説もあると思うが、それでも日本古代史を学ぶうえでは古典となりうる作品群だろう。2019/10/09

ナハナハ

0
古代初心者なので図書館で借りてみた。文章は分かりましたやすくはない。ただ、皇位継承の大兄制、政治実権が皇太子から皇親、律令へと移っていくこと、沖ノ島祭祀の変化と大和朝廷の介入、隋書倭国伝の天と日の話は新たな知識が得られて楽しかった。 また、魏志倭人伝から祭政が女王と男王に分かれてて、その在り方が隋書倭国伝でも伺われるというのはひとつの世界観をもっていた面白い見方だった2023/06/25

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