出版社内容情報
チェチェン紛争,過激化するイスラム原理主義,移民・難民問題….現在も絶えることのない紛争と衝突の深層を,歴史の文脈から読み取り分析を行ってきた著者による文明論.
内容説明
チェチェン紛争をこれほどに破壊的なものにさせた要因とは何か、西欧が脅威視する「イスラーム原理主義」とは何なのか、移民・難民がもたらす摩擦に各国はどう対応してきたのか…。現在も絶えることのない紛争と衝突の深層を歴史の文脈から読み解き、文明の衝突から対話へという遠大なテーマを解く糸口を照らし出す。
目次
第1章 終わりなき紛争―チェチェンとロシア
第2章 ロシアとチェチェン戦争―カフカースと中央アジアのイスラーム・ネットワーク
第3章 爛熟した文明の隙間で―オウム真理教の終末論
第4章 終わりの始まり―イスラーム原理主義の挑戦
第5章 “白い海”の終末論―帝国とコスモポリタニズムの終焉
第6章 日本において民族とは―アイヌ新法考
第7章 新たなる民族関係へ―移民と難民のナショナリズム