内容説明
詩は言葉のダンスだ。言葉をつなげるだけで、リフレインするだけで、おもしろい詩になる。耳に残った言葉、心に浮かんだ言葉を、毎日書きとめておこう。言葉のかたまりが詩になり、自分の心の記録、そして記憶になる。福島市に住み、3・11以後ツイッター詩を書きつづける詩人・和合さんが、若い人のために「詩の寺子屋」を開きます。
目次
第1章 子どもたちの詩
第2章 和合流、詩の基本
第3章 言葉のかたまりをつくろう―詩を書こう1
第4章 言葉をつなげよう―詩を書こう2
第5章 言葉の橋をかけよう―詩を書こう3
第6章 新しいアクション
第7章 「ふるさと」で詩を書こう
著者等紹介
和合亮一[ワゴウリョウイチ]
1968年福島市生まれ。福島大学卒業。詩人。高校教師(国語)。福島県教育復興大使。「六本木詩人会」主宰。「未来の祀り」発起人。全国で詩作講座や朗読会を開く。テレビ寺子屋講師。中原中也賞、晩翠賞、NHK東北文化賞他受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呼戯人
12
福島が大地震と津波と放射能で大きな被害を受けているとき、この詩人はSNSを使って福島の現状を伝え続けた。この本はその詩人が長い間続けてきた詩作の手引きをまとめた本である。詩作につながる様々な方法を紹介し、人々を詩作へと誘う。私自身は観念が先に立つ方法で詩作を続けているが、この詩人は音楽性やイメージのぶつかり合いを大事にしている。詩作は思索であり、思考そのものである。身体から湧き上がる本能的な思考である。それをつかみ取る様々な方法を試みている。2015/12/24
よしひろ
10
人は本来、詩が好きなんだと思う。小学校の時によく授業で書いたりしたが、言葉の本来の響きを楽しめるのが詩の世界にはある気がする。それが今は、Twitterなど表現の手段が変わりはするけども、それでも自分の気持ちを表現したいという欲望が人間の中にはあるものだと思った。2016/04/10
私的古本レヴュウ
5
詩に書きたいこと・書けることがわっと出てきたかと思うと、また無くなって全く書けないことの繰り返しで、何とか詩を書いてる。毎朝、公園に出かけては、和合さん著「詩の寺子屋」で詩を書く練習をしている。その本のやり方で行うと、毎回びっくりするようなフレーズが書けるので面白い。2020/06/06
どら猫さとっち
4
詩を書き方を小学生から大人まで、わかりやすく、そして面白く伝授した一冊。ワークシートでいろんな角度から詩を作る面白さは、誰もが試してみたくなるだろう。そこから、日常の見方も違ってみえるから、さらに面白い。詩とはない言葉の組み合わせとリズム、そして情景が織りなす総合芸術であることが、この一冊でわかる希有な入門書。2015/12/27
*N*
3
著者は本当に詩を作る楽しさをわかって欲しいんだろうなと感じる。熱意がある。さすが詩はアクションであると言い切る人物だ。詩をどうやって作り続けて行くのか、ことばの引き出しの増やし方が具体的に書いてあり、それが全て実践してみたいと思うものばかりでした。ツイッターを薦めていて、それがとても意外に感じました。確かに思い返すと限られた文字数で面白い表現が溢れてます。心地いいことば集め楽しい。詩を書いて行くことで私という他人をゆっくり表現していきたい。2019/05/19