出版社内容情報
和紙をすくときに使う糊,節分に戸口に魔除けとして使うもの,家紋の半分以上に使われているもの,どれも植物だ.食料や家屋にはもちろん,日常の道具や楽しみにも,植物は用いられてきた.エネルギー・材料両面での石油依存や原子力からの脱却を考えるためにも,自然を暮らしの中に取り込んできた先人たちの知恵を学びたい.
内容説明
和紙に使うコウゾやミツマタ、藍染めに使うアイ、畳にするイ、どれも植物だ。食材や家屋にはもちろん、日常の道具や年中行事にも、植物は用いられてきた。エネルギー・材料両面での石油依存や原子力からの脱却を考えるためにも、自然を暮らしの中に取り込んできた先人の知恵を学びたい。
目次
1 食材として
2 健康のために
3 日常の道具として
4 成分を利用する
5 家の構成要素として
6 年中行事との関わり
著者等紹介
中西弘樹[ナカニシヒロキ]
1947年名古屋市生まれ。愛知教育大学教育学部高校課程理科(生物)卒業。広島大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。長崎大学講師、長崎女子短期大学教授などを経て、長崎大学教育学部教授。植物生態学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たらこりっぷ
11
植物を食材として利用するのは誰もが「当たり前」と感じることでしょう。それ以外にも、日常の生活道具や住環境を整えるために、さまざまな植物がふんだんに使われていました。今の小中学生の世代には「昔のこと」としてひとくくりにされてしまうのかもしれません。科学技術によって作り出される新しいモノを否定するつもりは毛頭ありませんが、自然のものに生活の知恵を加えて暮らしていくのも大切にしたいです。2015/02/12
猫
6
はるか昔から、日本人が衣食住の中で深く付き合ってきた植物の話。自生する様々な植物の特性を把握して、物によっては栽培もして、色々な用途に利用してきたことがわかりやすくまとめられている。見直したい技術もたくさん。所々でにじむ"昔は良かった"な感じがちょっと気になった…かな。2016/09/18
phmchb
4
( ..)φメモメモ『植物と民俗』宇都宮貞子、岩崎書店(p25)/『かてもの』莅戸善政(1800)、『救荒便覧』遠藤通(1837)、『救荒本草啓蒙』小野職孝(1843)(p35)/『うちのトコでは』もぐら、飛鳥新社(p69)/『草木錦葉集』水野忠暁(1828)(p201)2019/12/17
ジュリ
2
そこら辺に生えている草が利用できる。「雑草は邪魔だ!」みたいに草刈が行われるけど、雑草の価値を見直して欲しい。茅葺き屋根が30年ももつのには驚いた。2013/06/17
茶
1
植物ってこんなにも身近なものなのかとあらためて認識した2019/01/19