岩波ジュニア新書<br> 高校生、災害と向き合う―舞子高等学校環境防災科の10年

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岩波ジュニア新書
高校生、災害と向き合う―舞子高等学校環境防災科の10年

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784005007004
  • NDC分類 K374
  • Cコード C0236

出版社内容情報

全国で唯一「環境防災科」をもつ兵庫県立舞子高校の生徒たちが長期にわたって被災地で活動を続けている。瓦礫の中で泥かきに専念する生徒、写真のクリーニングに精を出す生徒、壮絶な体験を聞いて衝撃を受ける生徒・・・。圧倒的な死と破壊の現実と真摯に向き合った高校生の姿を通して災害ボランティアのあり方を考える。

内容説明

全国で唯一「環境防災科」をもつ舞子高等学校の生徒たちが被災地で活動を続けている。瓦礫の運び出し、床下にもぐっての泥かき、写真のクリーニング、仮設住宅での茶話会…。被災者と心を通わせ、災害と向き合う若者たちの姿を通して、これからの防災教育やボランティアのあり方を考える。

目次

1 被災地で
2 夏休みに
3 全国で唯一の環境防災科
4 こんなボランティアをやってきた
5 ボランティアの経験から
6 活動はこれからも続く

著者等紹介

諏訪清二[スワセイジ]
1960年生まれ。兵庫県立舞子高等学校環境防災科教諭。環境防災科開設時より科長を務める。インド洋大津波(2004)、四川大地震(2008)など海外の被災地で防災教育と心のケアのプロジェクトに参加。国内の被災地でも生徒とともにボランティアに従事してきた。文部科学省「東日本大震災を受けた防災教育・防災管理等に関する有識者会議」など、防災教育関連の委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつりんご

22
学校の単位の為、自己顕示のため、「良いことをした」という満足のため。それはボランティアではないだろう。この学校の取り組みはタイトル通り災害、被災者と向き合う。「何かをしてあげる」ではなく「向き合う」。震災関連の中でもこの本は良書だと思う。被災してからではなく普段の生活での命を守る取り組みがサバイバーである、頷かされる。親を亡くした生徒の偽りなき手記が心に響く。2016/06/06

たい焼きは中身無し@復活したい

6
「一回限りのボランティアじゃなくて、もっと来てほしい。」この本を読んだ数日後に、現在も東日本大震災のボランティアを行っている人はわずか6%にまで減っているという事を知りました。色々な状況があるから長期間参加することができないのもわかりますが、ここまで減っているとは驚きでした。そんな中、防災科の生徒は長々と続いててすごいなと思います。私もボランティアを行っている一人の人間として見習いたいです。2016/02/03

mannma

3
全国で唯一「環境防災科」を持つ兵庫県舞子高等学校の記録。今回の東日本大震災でもボランティアとして活躍。過去にも中越地震、能登半島地震、兵庫県豪雨、また海外では四川等、高校として活動したらしい。このように専門として高校から防災教育を行い、防災の専門家を育てていくのはこれからの日本に必要なことではないのか。このような科をもつ学校が全国にもっと増えて欲しい。防災教育はカリキュラムとして全ての学校に取り入れてもいいのでは?と感じた。この学校の生徒もすばらしいが、教える先生の志に心を打たれた。こんな先生に教わる生徒2012/01/25

1
10年間の活動と、指導者としての試行錯誤、生徒の声に何度も目が潤んだ。活動範囲は想像以上に広かった。ただ「ありがとう」の言葉は素敵だけど、メディアで「ありがとう」の言葉を言い疲れた被災者のコメントを読んで以来、その言葉をいただくことにも躊躇いを感じてしまった。2012/05/15

Yasu

1
お世話になっている先生が書かれた本。防災教育って大事だな~って改めて気づかせてくれるし、学校の先生っていいなぁ~(素敵なお仕事だな~)とも思わせてくれます。2012/04/03

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