出版社内容情報
地球上の資源は無限にあるわけではありません.今を生きる私たちは,限りある資源を偏りなくいかに分配するかということが問われています.「効率」「衡平」「公平」という考え方をカギに,人の福祉にとって望ましい社会のルール,経済システムのあり方について論じます.
内容説明
経済のグローバル化、人口の高齢化、地球環境問題など、さまざまな課題を抱える現代社会…。私たちは今後、どう生きていくべきなのでしょうか。「効率」と「衡平」をキーワードに、ひとの福祉とは何か、人々の福祉を高めるために望ましい社会経済システムとはどのようなものなのかを考えます。
目次
1 経済とは?
2 ひとの福祉とは?
3 無駄のない経済システムとは?―効率性の考え方
4 市場システムの効率性
5 格差のない社会とは?―衡平性の考え方
6 消費・労働に関する衡平性―無羨望配分の考え方
7 消費・労働に関する衡平性―平等等価の考え方
8 機能に関する衡平性
9 経済学の役割
10 さらに学びたいひとのために
著者等紹介
蓼沼宏一[タデヌマコウイチ]
一橋大学大学院経済学研究科教授。専門は社会的選択理論、厚生経済学、ゲーム理論。1982年、一橋大学経済学部卒業。84年、一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。89年、ロチェスター大学大学院経済学博士課程修了、Ph.D.(in Economics)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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