内容説明
脳で人間のすべてがわかる！？テレビを観ているとそんな気がしてきますが、本当のところ、どこまでが解明され、なにが謎のままなのでしょうか。たしかな入門書を読んで、正しい知識を得、自分で考える力を身につけませんか。ちまたの情報のウソ・ホントや、最近の研究成果を解説するコラムもついて、読み応え満点です。
目次
第１章 神経系の構造と構成細胞（神経系の構造；神経系の構成細胞）
第２章 脳の進化と発達（脳の進化；脳の発達）
第３章 感覚のしくみ（感覚とは；感覚の伝導路 ほか）
第４章 運動のしくみ（動物と運動；運動のコントロール ほか）
第５章 記憶と可塑性（記憶の分類；記憶生成のしくみとシナプスの可塑性 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aiken
14
2011年の本。まさに教科書を読んでいるよう。暗記しないとあとでテストに出そうな書き方がされていた。この分野には非常に興味があり、いろいろ読み始めたせいか、知っているエピソードも多かった。この本は「神経編」だが「こころ編」もあるようなので読んでみよう。加えてもう少し深く知りたいと思うようになりはじめた。オジサンにはもう暗記はできない。シナプスも短期記憶も長期記憶もおぼつかないだろうが、そろそろ入門編は卒業という自負だけは芽生えはじめた。こういう脳の動きって何なのだろう？知的好奇心ということにしておこう。2021/10/01
紅花
10
神経編は、医療従事者には知っている話も多く、こころ編よりもびっくりは少なかったけど、忘れていることや、新たに発見されたことも沢山あって面白かった。2018/12/30
kenitirokikuti
8
2011年4月刊行。岩波ジュニア新書だが理研の脳科学総合研究センター編なので、講談社ブルーバックス並みの難しさ。生物学科で大学受験するレベル▲小脳は爬虫類脳で、大脳は哺乳類や人類の脳、という加上説みたいな仮説はマックリーンによる。しかし、近年の研究では、魚類にも情動や記憶などを司る部分があることが判明し、否定された▲アリストテレスは触覚を立てた、現在の分類では体性感覚のひとつ。触れる、痛い、熱い冷たい、かゆい、辛い、など。辛さは温感であり、唐辛子は43℃、ミントは28℃、ワサビは17℃。2018/01/28
anco
7
脳科学の入門書。神経系の構造から脳の発達、感覚・運動のしくみ、記憶と可塑性などについて書かれていました。体系的に説明されていて分かりやすかったです。ジュニア新書ですがとても充実した内容でした。神経系の構造と構成細胞の説明のところを中心に再読したいと思います。続編の「こころ編」も読んでみたいです。2015/09/06
takao
2
ふむ2020/11/01
