内容説明
日本語なら、「トムがボールを蹴った」「ボールをトムが蹴った」と語順を入り換えても通じますが、英語では正しい語順がとても重要。「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」という順序の決まったボックスに言葉を入れていけば、英作文は楽しく簡単です。難しい文法も角度を変えて理解できる、ユニークな発想を紹介します。
目次
第1章 英語を「意味のまとまり」で理解する
第2章 意味順ボックスの中身を見る1 「だれが」
第3章 意味順ボックスの中身を見る2 「する(です)」
第4章 意味順ボックスの中身を見る3 「だれ・なに」
第5章 意味順ボックスの中身を見る4 「どこ」「いつ」とオプションボックス
第6章 さまざまな文をつくってみよう
おわりに―英作文はこんなに楽しい!
著者等紹介
田地野彰[タジノアキラ]
1954年兵庫県生まれ。英国ランカスター大学言語学部卒業、同大学院言語学・現代英語研究科博士課程修了。言語学博士。現在、京都大学高等教育研究開発推進センター教授。専攻は教育言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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macho
5
2020のオリンピックまで、まだある。コレはその最短コースに役立つのだが、なぜ高校の時に出会わなかったのか、悔いてならない。文法本を読んだ後の方がしっくりくる。再読したが、やはり名著。2016/07/26
より
5
だれが・する(です)・だれ・なに・どこ・いつ・・・文法につまずいた中学生の時にこの本を読めたら、良かったのになと思った本でした。すっきりした文章で分かり易く、今まで分からなくてひっかかってしまっていた所が理解できたのが、なにより嬉しかったです。参考文献の本もぜひ読んでみたいです。2014/04/09
ななえもん
5
図書館にて。英作文の取り組み方から、英文の解釈や、文法についても触れられている。巻末の参考文献への興味が高まる。また「意味ボックス」は、学校のテスト作りの際、並べ替え問題の解答欄に使ってみたい。「だれが」「する(です) 」「だれ•なに」「どこ」「いつ」。2013/07/04
Riopapa
4
英語ができる人にとっては当たり前のことばかりだが、初心者や英語が苦手な人はこれができないんだよな。徹底的に「だれが、する(です)、だれ・なに、どこ、いつ」を練習するのはいいかも。2012/09/06
とりもり
4
「英語は語順が重要」ということを、意味順マップ(「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」)に当てはめることで説明する一冊。無味乾燥な5文型の解説よりも分かり易いし、これだけきちんと理解するだけでも、相当正しい英文が書けるようになると思う。学生時代にこういう本があればなぁ…。この他にも、完了形の解説(ある時点からそれ以前を振り返る)や、語順の傾向(旧情報を前に出し、新情報は後ろに加える)、to不定詞(未来の事柄)と動名詞(過去の事柄)の使い分けなどの情報も非常に有用。オススメ。★★★★☆2012/03/25