岩波ジュニア新書<br> 中高生のための憲法教室

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岩波ジュニア新書
中高生のための憲法教室

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005006120
  • NDC分類 K323
  • Cコード C0232

内容説明

改憲論議の高まりのなか、教育基本法が改正され国民投票法も成立。その流れに危機感をおぼえた著者が、明日の主権者として未来を生きる若者たちに、日本国憲法のもつ力と価値をあますところなく伝えるとともに、自立した市民としていかに生きるかを説く。雑誌『世界』連載中から大好評だったコラムをまとめた一冊。

目次

第1限 「憲法の理念」ってなんだろう
第2限 自分の幸せを自分で決める権利とは
第3限 「自由」と「義務」について考える
第4限 憲法改正は必要なのだろうか
第5限 国民としての主体性とは何か
第6限 平和な社会がつくるもの

著者等紹介

伊藤真[イトウマコト]
1958年東京生まれ。伊藤塾塾長・弁護士・法学館法律事務所所長・法学館憲法研究所所長。東京大学在学中に司法試験に合格。95年「伊藤塾」を開設し、市民のために働く法律家の育成を目指す。親身な講義と高い合格率で「カリスマ塾長」として不動の地位を確立。一方で「憲法を知ってしまった者の責任」から、日本国憲法を伝える伝道師として講演、執筆活動を精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

15
「多様な個人の尊厳の尊重」のための「国家権力・多数派の制限」というのが立憲主義の基底で、その尊厳を育み、養うために平和主義や表現の自由がある、という観点が一貫して流れているので、コラム集でありながら統一感があり、かつ話題のある程度の多様性も保たれている。連載当時は小泉・第一次安部内閣だったが、本書が指摘する自民党の憲法観の問題点や争点が今もなお吹き出しまくっているのを見ると、議論において本当に進歩がない社会なのだなあ、という妙な感慨がわいてしまう。自分だけでも進歩したいなら必読である2014/05/18

はぎはぎ

5
日本国憲法の内容を立憲主義の本来の意味に紐づけながら解説した本。時事的な話題が多いため事例としては古く感じるが、憲法を当てはめて考えること自体は普遍的な営みなので問題ない。記述も平易。他の読者も書いているように、スタンスは中立ではなく筆者の立場を貫いている。本書の考え方を借りれば、そういった立場も含めて「鵜呑みにするのではなく自分で考えてね」となるわけで、私は問題ないと思うが。さて、本書の内容は中高生向けであり、元は『世界』での連載であるそうな。『世界』を読む中高生は少ないと思うのだが…。2021/12/17

あさって

5
著者の方の意見をまじえながら、憲法の考え方について説明しています。 国民の多数の意見にしたがって政治をすすめる「民主主義」に対し。それに歯止めをかけていく考え方を「立憲主義」という。 国民の多数意見にしたがった権力であっても、歯止めをかけなくてはならないときがある。 憲法は長い目でみて、国に住む人の幸せにとって本当に大切なことを規定している。 (憲法改正が話題になっているので、少しでも知っておきたいと思い読みました。憲法の理想と社会の現実。どんな選択がこれからなされるのでしょうかね)2013/06/08

スカイシアン(生茶)@憎き数学を退治

4
とにかく分かりやすかった。 昔の反省から今の憲法が生まれているのだと分かった2019/12/24

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

4
【ココロの琴線に触れたコトバ】こうした情報について考えるときに、前提として理解しておかなければならないことがあります。それはメディアから流される情報は、事実に対してなんらかの評価が加えられて流されているということです。そこには評価し、判断する人の考えや価値観が反映されています。2015/09/22

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