出版社内容情報
社会格差が深刻化するなかで、福祉に対するニーズはますます高まっている。いま必要とされる社会サービスとしての福祉とはどのようなものか、福祉の意義やしくみをわかりやすく紹介。福祉の世界を志す人は必読の入門書。
内容説明
高齢化が進み社会格差の問題などが深刻化する現代において、社会福祉に対する関心が高まっています。いま必要とされる福祉とはどのようなものなのでしょうか、そして現場ではどのような援助がなされているのでしょうか。本書は社会福祉の意義やしくみをわかりやすく紹介します。社会福祉を学ぶ若い世代の必読入門書です。
目次
第１章 社会福祉をときほぐす
第２章 社会福祉の成り立ち
第３章 社会福祉が必要とされるわけ
第４章 社会福祉のしくみ
第５章 社会福祉のサービスプログラム
第６章 社会福祉を利用する
第７章 社会福祉を支える
著者等紹介
古川孝順［フルカワコウジュン］
１９４２年佐賀県生まれ。日本社会事業大学卒業、東京都立大学（現・首都大学東京）大学院人文科学研究科修士課程修了。社会福祉学博士。現在、東洋大学ライフデザイン学部長、大学院福祉社会デザイン研究科委員長、日本社会福祉学会会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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白義
13
待てこら、これのどこがジュニア向けだ、大学の教科書レベルの内容と表現を簡略化してですます調にしただけだろ、と突っ込まざるを得ない文章だったが、ジュニアには勧められないだけで福祉関連の新書としては当然結構な水準。現場や実践を知りたい、というのよりは、理論と定義、マクロから見ていく人に向いている。社会福祉の歴史、制度、分類に日本福祉学の歴史と、よく整理されていて勉強になった。文章の堅苦しさはは編集の甘さか著者がいつもと同じ意識で書いたのか。中級者の整理向けかも2013/04/21
Takao
4
２００８年１月２２日発行（初版）。学校図書館蔵書。著者の名を何処かで聞いたことあるなと思ったら、大学の「社会福祉学」で紹介されていた研究者。「ジュニア」新書なのだが、内容はまさに大学の「社会福祉学」の教科書。高校生にはちょっと難しいのではないかと感じた。複雑で多岐にわたる「社会福祉」の全体像を簡潔に優しく説くというのは至難の技だろう。それを新書版１冊にコンパクトにまとめているところが著者の力量なのだろう。本書は、一般中高校生向けというよりは、むしろ、福祉系大学の新入生向け「社会福祉学入門」のようだ。2020/03/10
二輪病
4
社会福祉の概要。社会福祉事業が社会福祉の中核であるにもかかわらずうまく捉えられていないのは、事業とそうでない要素との間の境界線が不明確であることと、時代や社会の変化に対する柔軟性を求められてきたという背景があることによる。またこうした特性はしばしば否定的に評価されている。2014/01/14
脳疣沼
2
ジュニア新書だが、大学の授業でも通用する内容。というか、もはや教科書である。だからつまらないと言えばつまらないが、密度が濃いので読んで損した気分にはならない。2017/08/16
なつを
1
社会福祉が現在の体系に至るまでの歴史を詳しく学ぶことができるとともに、それが様々な人の努力によって支えれたということがわかる本。2014/01/19
