内容説明
地震や津波、テロ、病気などで親を亡くした世界16ヵ国の子どもたちが日本にやって来ました。癒えない悲しみ、日々の暮らし、将来の夢、平和への思いを遺児自らが率直に語ります。序文は野田正彰氏。女優で国連開発計画親善大使の紺野美沙子さんのメッセージも掲載。
目次
遺児たちが創る「やさしさの文化」(野田正彰)
いま、世界の遺児は
支え合いが国境を越えた
遺児たちの夢
日本の遺児が感じたこと
日本に生まれたからこそできること(紺野美沙子)
あしなが運動の歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
9
素晴らしいレポートだ。人は悲しみ・哀しみを吐き出すこと、共有することで、一歩前へ踏み出せる。一人ではないということを実感でることが、とても大きな力になるということ。交通事故・災害・病気・戦争、いろいろなことが原因となって遺児となってしまう。その根底にあるのは、大人のエゴであったりもする。また、反対に、そこから大人への希望を見出す場合もある。100人の夢、共通するものがあるように感じた。自分の体験に根ざした夢であるということ。だからこそ、そこに向かい到達する子供たちも多いのだろうと思う。2014/02/21
Naota_t
2
★3.3/「あしなが育英会」の活動の一つにグローバルな遺児のケアがある。本書では、災害やテロ、親の自殺などの遺児が世界中から日本に招待し、キャンプなどを通じて交流を図った時の100つの作文が載せられている。「あしながサマーキャンプに招待してくれてから、日増しに悲しい気持ちが弱まっていきました。支えてくれている人がいて、生きている親戚もいるので、僕はまた将来の夢を掴むため頑張ろうと思います」などと読むと、本活動の意義が感じられる。どの遺児も将来の夢をしっかり持っており、読んでいるこちらが勇気づけられる。2022/03/30
はぁちゃん
0
新書レポート。感動2014/01/13