岩波ジュニア新書
新版 原発を考える50話 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 215,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005005291
  • NDC分類 K543
  • Cコード C0236

出版社内容情報


■目次

I 原発のいま

1「原発大国」の秘密/2 一〇〇〇分の一グラムの臨界/3 放射線もいろいろ/4 下請けの下に孫請け,ひ孫請け/5 軽い水と原子炉/6 事故は起こる/7 規制行政独立論/8 安全研究のゆくえ/9 アフター・ザ・デー/10 誰がための電力自由化

II 核燃料リサイクル幻想
 11 川の流れのように/12 文殊菩薩も不死鳥も/13 プルトニウムのごみ焼却します/14 死体か資源か/15 すててはいけない/16 りんご園という名の処分場/17 ガラスのくつがこわれるとき/18 放射能を消す手品/19 放射能のごみ在庫一掃/20 そしてだれもいなくなった

III

内容説明

1999年のJCO、一昨年の美浜原発と、日本でも原発にかかわる悲惨な事故が起きたことは、記憶に新しいでしょう。しかしパソコン、携帯、ゲームなど、電気を使う機会は増える一方です。だから原発に頼るのもやむをえないのでしょうか?あのチェルノブイリ原発事故から20年にあたる今年、原発の危険な現状と電気の真実を新たに語り明かします。

目次

1 原発のいま(「原発大国」の秘密;一〇〇〇分の一グラムの臨界 ほか)
2 核燃料リサイクル幻想(川の流れのように;文殊菩薩も不死鳥も ほか)
3 危険がいっぱい(原爆・原発一字のちがい;核物質に手を出すな ほか)
4 原発のある社会(算定不可能なリスク;そこのけそこのけ核燃料が通る ほか)
5 原子力に未来はあるか(とまるとまる電気がとまる;おばけにあいたい ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

8
いろいろな話題があって勉強になる。50題が考えるきっかけになる。半分くらい知らない。省エネルギーは突っ込んだ議論があるとよい。具体的なエネルギー効率の改善など若い人が興味を持つ前向きな話として展開するとよい。原子力発電と太陽光発電,風力発電の技術の同じところと違うところの一覧があるとよい。原子力発電は一定出力であるのに対して,太陽光発電,風力発電は天候しだいで気まぐれ。電池などの電気を蓄える技術の助けなくては有効利用できない。電気自動車などの電池を保持している機器が増えれば,より有効な展開ができる。2011/04/23

サアベドラ

6
原発に関する基本的なことがわかりやすく書かれており、原発問題を考えるとっかかりに良い。ただし著者は基本的に反原発の立場の人で、ちょっと客観的視点に欠けている気がする。あと2011年以前の本(旧版は96年で、この新版は06年発行)なのでちょっと内容が古く、現在議論されている争点のいくつかに触れられていない点もネック。原発問題は本一冊読んだくらいで結論を出す訳にはいかないですね。2012/07/31

ねええちゃんvol.2

6
★★★★ 原子力安全委員会委員長のその当時のセリフ「何百~億年に一度起こるか起こらないかの地震に耐えるようにお金をかけて、それで電気料金が上がるとなると、消費者は納得するのか」→巨大地震に対する検討はしないことに。 原発は安い、が売りだが、火力の方が安くなってしまった。コストを下げるためより危険なことが行われている。 世界のどこの国でも高レベル廃棄物の捨て場所は決まっていない。→簡単に捨てられるものではない。2011/10/18

青雲空

5
最終章48節「原発をとめた町」に石川県珠洲市と新潟県巻町が出てくる。珠洲原発と巻原発を建設断念に追い込んでくれたまちだ。本当に止めてくれてよかった。もし、建設され運転されていたらと思うと、背筋が凍る。 危険で将来世代に限りなく迷惑を残すうえに経済的にもペイしない原発。これにしがみついている限り、日本の没落は避けられないだろう。 2024/01/14

ぽんくまそ

5
読みながら、ジュニアには難しいだろうな、と思ったら、ここのレビューで、易しく読めたという感想があったので、杞憂だったかな。とにかく原発のことについては知らないこと、知らなくてはいけないこと、なかなか覚えられないことが多くある。核についての勉強を毎日の習慣にしよう。2015/06/25

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