• ポイントキャンペーン

岩波ジュニア新書
ストリートチルドレン―メキシコシティの路上に生きる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 210,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005004355
  • NDC分類 K367
  • Cコード C0236

出版社内容情報

彼らはなぜ親元を離れ,危険に満ちた路上暮らしを選ぶのか.12年の取材を通してその笑顔の源泉と人生の過酷さを知った著者が現状を訴える.現地NGOや世界に広がる支援の輪も紹介.さあ私たちも「自分にできること」を探そう!

内容説明

ドラッグ、犯罪、HIV感染…。子どもたちはなぜみずから親元を離れ、危険に満ちた路上暮らしを選ぶのか。12年の取材をとおして彼らと心を通わせ、その笑顔の源泉と人生の過酷さを知った著者が現状を訴える。現地NGOで働く人々の姿や世界に広がる支援の輪も紹介。

目次

1 「ストリートチルドレン」との出会い
2 路上の親しい友人第一号―マルセリーノ
3 故郷、そして母への思い―ロランド
4 あっけない永遠の別れ―マリソル
5 自立を急ぐ少年―カルロス
6 人生の分かれ道に立つ友よ―アレハンドロ
7 愛してくれて、ありがとう―オルガ
8 私たちも行動を起こそう

著者等紹介

工藤律子[クドウリツコ]
1963年大阪生まれ。東京外国語大学在学中、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとしてスペイン語圏を中心に取材活動を始める。その後アジアにもフィールドを拡大
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

345
著者はフリーのジャーナリスト。パートナーの写真家とともに、メキシコシティを主たるフィールドに活動を続ける。メキシコシティだけで、2万人余りものストリートチルドレンが存在するらしい。原因は容易に想像される貧困だけではなく、虐待やネグレクトなど複数のものが絡み合っており、けっして単純ではない。しかも、彼らのほとんどはドラッグに蝕まれており、再生もまた容易ではない。本書では子どもたち個々のケースワークが紹介されており、具体的に顔が見えるために説得力もあると思う。なお、巻末にはNGOの連絡先も付されている。2019/02/23

たまきら

29
子どもが、親元を離れるーそして、頼れるものがいない道の上で生きる。様々な暴力を受け、薬物に依存し、仲間と共に、そして時には仲間と思っていた者に傷つけられ、生きている。今日も、辛い日々を薬物で無感覚にし、乗り越えている子どもたちがいる。そして、大人になる。日本だって、他人事ではない。いつだって子供を利用しようとしている存在があるのだ。2019/04/20

トリニトロベンゼン(TNB)

2
出てきた子は皆、ドラッグを使っていたのはショックだった。2016/03/04

ぱんぺろ

1
判りやすい内容、中高生を対象にしているのでしょう。この日本にもかつてあふれたストリート・チルドレンは、この先また、確実に増えるだろう。そんな過去と未来に思いをはせるドキュメント。ほぼ地球の裏側にあたるメキシコ・シティーの路上少年・少女たちの、過酷で、気ままな生活は、私たちのすぐ側においても、貧困に喘ぐ者が数多いることを自分の問題として考えられなければ、それはただの興味本位にしかならないと教える、著者の苦悩、葛藤も解り易い良書。2013/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/203359
  • ご注意事項