岩波ジュニア新書<br> 近代日本の戦争―20世紀の歴史を知るために

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岩波ジュニア新書
近代日本の戦争―20世紀の歴史を知るために

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005003051
  • NDC分類 K210
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本人にとって20世紀とは何だったのか.第二次大戦を軸に,戦争とかかわってきた近代日本の歴史を,世界史的視野から,そしてそこに生きた「民衆」の視点から縦横に語る.歴史認識を深め,21世紀への展望を開くために.

内容説明

日本人にとって20世紀とはいったい何だったのか。日清・日露から始まり、朝鮮、ベトナム、湾岸戦争まで…第二次世界大戦を軸に、戦争とかかわってきた日本の現代史を、世界的視野の中に位置づけ、またそこに生きた民衆の視点から見つめることで縦横に語りつくす。歴史認識を深め、21世紀への展望を開くために。

目次

第1部 第二次世界大戦とは何であったか(第二次世界大戦のなかのアジア太平洋戦争;アジア太平洋戦争―戦局の推移と国民の生活)
第2部 戦後50年とは何であったか(第二次大戦後の戦争―朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争;敗戦後の日本)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

103
近代日本の戦争。サブタイトルは20世紀の歴史を知るために。中心となるのは日中戦争そして太平洋戦争について書かれている。今年は昭和の歴史を様々な人が書いたものを読むことにしている。あの戦争のことを知っている人はもうほとんどが亡くなっている現在、それを一部でも知ることが大切だと感じている。ひとえにに日本が負けたと行ってもそれに何百万という人が死んでいる戦争だったことはいつまでも思いとどめたい。同じ轍を踏まない国になってほしい。図書館本2022/02/15

白義

19
かなり素朴な左派色の強いところはジュニア向けの啓蒙書として結構難だが、近代民衆史の大家だけあって、太平洋戦争下での戦時動員や、配給が途絶え貧窮していた国民生活や世相にはかなり詳しい。日清戦争から湾岸戦争まで、日本が関わった戦争と近代日本の歩みを一冊にまとめるという入門書としてはあっさりながら成功している。また、第二次大戦のリハーサルとしてスペイン戦争を捉え、文学者の戦記を紹介するなど、太平洋戦争に限らないがゆえの広さもあるのが悪くない。そのド左翼感も含めて、人昔前の20世紀入門って感じ2014/04/20

おたま

17
アジア・太平洋戦争とは何かということを、二つの大きな視点のもとに描き出している。一つは「近代・現代」という長いスパンの中で。征韓論に始まる対外政策と、日清・日露の両戦争から、太平洋戦争後の朝鮮、ベトナム、湾岸戦争までの長い戦争の歴史の中に、アジア・太平洋戦争を位置付ける。もう一つは、世界史の中での位置づけであり、民衆からの視点の導入だ。これによって、マクロとミクロの多元的な視点でアジア・太平洋戦争を見ることができる。こうした多元的な視点で見ていくことによって、そのもっていたより客観的な意味が分かる。2021/02/20

わたなな

3
日本に存在するヘイトに関して理解を深めたいと思い、まずは近代戦争史をきちんと学ぶことにした。日本は優秀で豊かな国であると信じ、軍国時代の日本が何を行ったか、真剣に学ぶ気がなく生きてきた自分を恥じた。そして歴史を学ぶたび、日本という国は所詮小さな島国であるにも関わらずそのことに無自覚で、周辺諸国に対して傲慢な振る舞いを繰り返してきたイタイ国なのではないか?ということに気付かされ、落ち込んでしまう。まるで「井の中の蛙」だ。 2020/07/09

hr

3
実体験を元に書かれている箇所は、史料の一つとして貴重なもの。出陣学徒壮行会の参加者のムードと、東條英機が演説で藤田東湖を引用した話のコントラスト。戦時中の国民生活における軍・政府に近しい者とそうでない者のコントラスト。こういう物を読むと、日本は階級社会だと実感する。P.141の「隣国の不幸を利用して敗戦後の経済の低迷から脱却していった」の箇所、当事国からすればそう思って当然だ。韓国・北朝鮮・ベトナムとの外交が重要になるはず。その感覚を今の外務省が持っているのかどうか。2018/07/24

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