岩波ジュニア新書
チェルノブイリから広島へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005002511
  • NDC分類 K543
  • Cコード C0295

出版社内容情報

原発事故から九年のチェルノブイリ.十代の若者に頻発する甲状腺ガン.放射能に汚染される村.そして被害を隠そうとする人々.フォト・ジャーナリストとして,チェルノブイリの惨状を追いつづけてきた著者が,原爆投下から五十年の広島を接点にして,あるべき救援活動の姿と,核は人類にとって必要なのかを考える.

内容説明

原発事故から九年のチェルノブイリ。十代の若著に頻発する甲状腺ガン。放射能に汚染される村。そして被害を隠そうとする人々。フォト・ジャーナリストとして、チェルノブイリの惨状を追いつづけてきた著者が、原爆投下から五十年の広島を接点にして、あるべき救援活動の姿と、核は人類にとって必要なのかを考える。

目次

1 原発事故の後遺症
2 被災地に生きる人々
3 病気の子どもたち
4 IAEAの調査報告
5 広島とIAEA調査
6 原爆の被害とABCC
7 土曜会の医師たち
8 避難民追跡調査
9 調査結果と救援活動
10 チェルノブイリから広島へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

17
著者はフォトジャーナリスト。1986年に事故を起こした旧ソ連チェルノブイリ原発の被災地域を何度も訪れ、聞き取りや、独自の大規模アンケート調査、救援活動を実施。1991年、国際原子力機関(IAEA)によって被災地であるウクライナやベラルーシの実態とかけ離れた調査報告が出される。これに携わった日本の疫学者は広島の原爆被害や公害病の調査報告もしていた人物であったことを記したくだりには愕然とした。平易な文章だが内容は濃く、重い。2018/06/11

羊の国のひつじ

8
チェルノブイリ原発事故後に多発した子供の甲状腺がん。原爆が投下されたヒロシマでもがん患者の数はとても多かったそうだ。しかしながら、どちらの国でも被害の調査結果が隠蔽され、放射線の被害がなかったことにされている。放射能の怖さをもっと訴えていかねばまた同じ歴史が繰り返される。2017/04/01

fumi

2
広島、チェルノブイリ、福島。いずれにも共通するのは隠蔽なのかもしれない。2014/07/22

あんこ

2
チェルノブイリの現状。放射能の影響について調査する調査団と政府・電力会社の癒着問題。民間医師の奮闘。著者が行っているチェルノブイリの子どもたちへの支援について。等々多岐に渡る内容ながら、全体を通して筋が通っている。2011/05/11

takao

1
ふむ2023/02/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1732891
  • ご注意事項